永遠のフローズンチョコレート/2006年の読書をふりかえり〜♪
北の街の二人の高校生カップルは、生存意志がとても希薄なの。おまけに女子高生は、実父を殺し、その後は通り魔的衝動殺人を繰り返してるし、同級生の彼氏はその秘密を知っていながら無反応です。この先の二人には、おそらく死ぬことしか残されてないのだろうと、野島伸司的ドラマツルギーな予感が、ひらひら漂う作品でした。扇智史さんの「永遠のフローズンチョコレート」(エンターブレイン)です。そうね、森田童子さんの唄が、頭に浮かんできました。



主人公たちは、ある日、死なない身体を持つ年齢不詳の少女と出会います。現実と幻想が交錯しながら、死に向かう三角関係がヒリヒリと痛々しいのです。学生運動が下火となって、時代に取り残された男女が、居場所探しする70年代のATG映画みたいです。



#これ、ライトノベルです。

#イラストは、ワダアルコさん。





2006年の読書をふりかえり〜♪ このブログでは、225冊の本のことを書きましたよ。取り上げなかったものをふくめると、読んだのは300冊くらいかな。さてその中から選んだ今年のベスト4は、どれも渋い作品ばかりなり。なぜだろう? 現代を描いたものがひとつも残らなかったの。



向田邦子さんのドラマとか、小説に出てきそうな女性のお話です。銀座の夜の蝶として、映画にもなった上羽秀さんの生涯を描いたノンフィクション、石井妙子さんの「おそめ 伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生」(洋泉社)。



これまでのサヨ系から、一転して大恋愛の世界観となったことに驚きつつ、重厚な物語にはまりました。詩人の堀口大學さんが、父の赴任先のメキシコに滞在したときの悲恋を描いた小説、矢作俊彦さんの「悲劇週間」(文藝春秋)。



中国・文化大革命時代のころ、1972年から1974年の少女たちを描いた小説、ルル・ワン(Lulu Wang)さん著、鴻巣友季子さん翻訳の「睡蓮の教室」(新潮社)。



1960年代当時の世界革命志向を、SFフレーバーでカリカチュアライズした青春小説です。立川と横田の間にあるゲリラ組織に主人公の女子学生が、ひょんなことから加わり、自衛隊や警察と闘います。1968年に藤本泉さんが書かれた小説、「東京ゲリラ戦線」(早川書房)。





浅草散歩

【2006/12/31 20:45】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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