
善意の巨大ヒトガタ異星人が出てこない、現実にそくした世界感の中、対怪獣防衛ミッションを担う気象庁のスペシャルチームの活躍を描いたエンターテイメントです。なんで気象庁がぁ、と入り口から敬遠してはなりませぬ。MMは『モンスター・マグニチュード』の略でして、怪獣被害規模もしくは、怪獣の規模(容積)を表わす単位です。本書の怪獣は、地震や台風と同じく、発生そのものは防ぐことが出来ない自然災害の一つなのですが、存在自体は未知の物理法則に従っていると分析されています。恐竜型、植物型、キメラ型など、その種類は多彩。怪獣王国・日本においては、自衛隊が怪獣に武力攻撃を加えて殺戮もしくは無力化する前段階で、予知と分析をするのが気象庁と云う訳です。MMは容積も意味していますので、MM1〜2あたりだと中型動物と同じ大きさとなり、災害規模もほとんど無しに等しいことから、捕獲・研究対象になったりします(笑)。山本 弘さんの「MM9」(東京創元社)です。
日米の1950年代以降のSF・特撮映像作品へのオマージュが、随所に散りばめられていています。創刊当初の『宇宙船』『スターログ』読者なら、うふふと気付くはずでしょう。それが厭味になっていないのぉ!! マニア向けの豆知識のひけらかしに陥らず、料理が上手いと感嘆です。
#開田裕治さんがボックスアートもとい、
#カバーイラストを描かれています!!
(浅草散歩)