
配役に柳楽優弥くんをイメージして、この小説でロケハン、画づくりしてみたくなりました。スティーブン・キング原作の映画っぽい味わい!! 白ブリーフじゃモテないわよと、友達以上恋人未満なままで別れた隣室の同級生女子に指摘されるエピソードとか、柳楽優弥くんなら細やかな演技をしてくれそう。久保寺健彦さんの「みなさん、さようなら」(幻冬舎)です。
小学校の卒業式、会場で起きた陰惨な事件をきっかけに、彼はママと住まう団地から一歩も出られなくなりました。男の子が、青年までにいたる17年の月日を、大規模団地で過ごすお話しです。恋を見つけるのも、仕事を始めるのも団地の中。彼の人間関係範囲は、いわばここから一緒に小学校へ通っていた同級生たちで、止まっています。そして多摩NTがそうであるように、昭和中後期に出来た団地からは、毎年住人が減少してゆきますよ。はたして主人公は団地自給自足ライフをいつまで続けられるのか!?
そういえば、建築、都市計画、文学などの分野で、団地をモチーフにした著作が多くなっている予感。
(浅草散歩)