そして世界に不確定性がもたらされた ハイゼンベルクの物理学革命
20071119144804ハイゼンベルク、ボーアたちによって、古典派の権威たるアインシュタインが防衛戦を挑まれる「攻め/受け」構造なの。20世紀初頭、量子力学と不確定性原理の発見がもたらした大論争を描いた、とっても重厚なノンフィクションです。科学史的には適切な表現ではないかもしれませんが、脇を固める配役たち、ゾンマーフェルト、シュレディンガー、ディラックら(他にも沢山の方たち!)と織り成す、集団抗争劇が盛り上がります! 発見からの論争の時系列は、ドイツのもたらした度重なる戦火の悲劇と被さり、重奏的なドラマが展開するのです。ドイツ・ロマン派の土壌が、量子力学の哲学的アプローチに少なからず影響があるのではないかという提示が、さらに興味をそそりましたよ。ディヴィッド・リンドリーさん著、阪本芳久さん翻訳の「そして世界に不確定性がもたらされた ハイゼンベルクの物理学革命」(早川書房)です。
軽快な序盤とはうらはらに、中盤がとにかくひたすら難しい♪ 東西イデオロギー対立が薄れた今、近現代史はイデオロギーっていう万能フィルターで史実をごまかせなくなっているでしょ。そんな執筆側/読者側の視点変化も、難しさの理由なのかなぁ。ウィキを使いこなしつつの、読破です。

(浅草散歩)
【2007/11/19 14:47】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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