闇の表現者列伝 アングラ機関説
20070530212711”こち亀”の両さんの黄金像が鎮座まします亀有駅前、たった8坪の本屋さんがスゴぉ! 栄眞堂書店さんですよ。お世辞でも広いとは言えない空間に、アウトロー本やら、サブカル本やら、棚に濃い本がこぉってりと充実しております。入り口の雑誌平台にしてから、実話系や官能エロ系でお出迎えしてくれるのは、お土地柄ってこともないでしょう。店主の気概を味わえます。
せっかくなので、タイトルの意図がさっぱりわからぬままに、かの平岡正明さんの「闇の表現者列伝 アングラ機関説」(マガジン・ファイブ)を購入したの。

映画、文学、演劇のジャンルごと正岡さんが、多様な媒体で過去に書かれた文章が再録されてますよ。映画篇では1970年前後の政治状況を反映し、アングラ映画の盟主・足立正生さんらを取り上げられておられます。『女学生ゲリラ』(1969年)などを作られた方でもあり、”活動家”としても知る人ぞ知る方ですわぁ。正岡さんの評論は勇ましいアジテートでして、嫌いじゃないんだけどぉ、ポルノに関しての男根主義的な言説は、(2007年の読者として)ちと気恥ずかしいな。時代背景を鑑みるに、女性蔑視とは申しませんけれど、生理的に受け付けづらかったのよ。

本書の腰巻きで、告知されておりました。若松孝二さん監督の映画「実録・連合赤軍」2007年夏公開だそうです。楽しみ♪

ほいでぇ、何が”機関説”だったのだろう? 勇み足ではなかろうか。ふつうに正岡人脈の”評伝”だった気がしました。

<本書の主な内容>
映画篇 若松孝二、足立正生
文芸篇 団鬼六、澁澤龍彦
演劇篇 麿赤兒、唐十郎、寺山修司

(浅草散歩)
【2007/05/30 21:25】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
日本の総て
20070529212616いまどきぃ、8ミリフィルム映画で右翼パロディなんて、アナクロの極みねっ! と、死語がいきなり3つも飛び出しちゃう。赤尾敏さんの街頭ポスターを彷彿とさせるDVDボックスデザインに、威風堂々の”真の民族精神を発揚する”ってキャッチコピー!! よくよく眺めると「明治天皇宇宙の旅」ですってぇ!? 今風に云えば、MADムービー。
神保町はすずらん通りの書店で、レジ前陳列されてて、やたら目立ってるもんだから、つい買いましたょ。安原伸さんが監督された自主映画のDVD「日本の総て」です。

3人組の憲兵風帝国陸軍兵士が現代を闊歩する「国防挺身隊」を観て爆笑の中、記憶の正しさを確信したの。これって、TBSの深夜番組『えび天』でかかっていた作品です(1991年:『三宅裕司のえびぞり巨匠天国』)。インディーズ発掘バラエティー番組”いか天”の自主映画版ですわ。
投稿されていたか記憶はさだかでないのですが、DVDに収録されていた「わたしのあしながおじさん」は、同じく帝国陸軍ものながら、泣けるヒューマニズムあふるる作品でした。戦争孤児を抱え、再び戦地に赴いていた主人公が、”戦争は勝たなきゃなぁ”って呟くシーンが切ないです。あと安原作品には、同番組の常連投稿監督の奇才・藪下秀樹さんがご出演されていたのに驚きっ♪

はてさて、納戸に保管してある我が8ミリ映画作品のDVD化は、どうしよう(≧◇≦)


<収録作品>
・国防挺身隊
・明治天皇宇宙の旅
・ライダー神風
・わたしのあしながおじさん
・ぼくのスカイライン
・伝えられたら
・はにわマン

(浅草散歩)
【2007/05/29 21:24】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
神田川デイズ
20070528220922ドラマ「特急田中3号」の主人公は、3流私大の1年生って設定なんですが、我が身の実力を省みない、無軌道なはじけっぷりが痛々しくて、それがかえって魅力的ですよ。昨今の青春ドラマは、巻き込まれ系のナイーブなキャラが主流でしょ。んなわけで、視聴者オールレンジで共感を得づらいかも。難しい役柄をKAT-TUNの田中聖くんが、汗まみれで懸命に演じる姿がいいねぇ。

さて、こちらは早稲田らしき高偏差値大学での青春群像を描いてます。豊島ミホさんの「神田川デイズ」(角川書店)です。 就活控え、出口なき怠惰な日々を悶々と送っていた男子3人が、突如目覚めてお笑いパフォーマンス”童貞メガネーズ”を学内で始めるのが第1話。彼らを手始めに、輪舞形式でさまざまな学生が、それぞれの次段階に羽化してゆく姿を描いてゆきます。時代はうつろいでも、青年の悩みは変わらんものですなぁ。

(浅草散歩)
【2007/05/28 22:08】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
赤い文化住宅の初子
20070528004614薄幸な女子中学生が主演なので、痛い系の転落映画と思いきや、純朴なラブストーリーでした。大昔のピンク映画から、色事場面をすっぽり抜いたらピュアピュアになったとでもいうのでしょうか。東亜優さん演ずる妹と、塩谷瞬くんの兄はパパが失踪、ママは早逝しちゃってボロアパートで二人暮らしなんです。電気が止められ、バイトをクビになり、コロッケひとつが夕食で、絵に描いたような薄幸で、なにひとつ浮かばれません。原作は読んでいないのですが、原作の松田洋子さんのコミックによくある独特の味わいが、しっかと描写されているのではないでしょうか。主人公の唯一の救いは、ひたむきに親身になってくれる同級生の佐野和真くんと淡〜い恋バナなの。終劇に向かって、彼女と彼をとりもつ小道具、単行本の『赤毛のアン』の使い方が上手いなぁ。監督がタナダユキさんの映画「赤い文化住宅の初子」です。

スペシャルサンクスで、荒井晴彦さんのお名前が出てきてました。何をお手伝いされたんだろう。気になるわ。
それと、どこかで彼女を観たことあると思ったら、東亜優さんはTBS「愛の劇場 吾輩は主婦である」で斎藤由貴さんの娘役でした。

#渋谷の百軒店を通りかかったら、
#名曲喫茶『ライオン』がまだあった。

(浅草散歩)
【2007/05/27 23:43】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
生きさせろ! 難民化する若者たち
20070528013609かつてフリーターがもてはやされ、就労先決定の不遇は、すべからく個々の能力や自己責任に帰結されていく傾向が増してきています。擬装派遣(かつ長時間労働)など、雇用側のテクニックも複雑化しており、非正規雇用者の不安定さをあらためて指摘しているの。青年層の労働問題は意識の共有と、団交の難しさを抱えてるんだよなぁ。雨宮処凛(あまみやかりん)さんの「生きさせろ! 難民化する若者たち」(太田出版)です。

プロレタリアートではなくプレカリアートという新しい定義を紹介し、青年層の就労問題を論じています。わざわざ言葉をかえたりしてるのが不思議よ。プロレタリアートでは、何故いけないのだろうかぁ。

(浅草散歩)
【2007/05/26 01:33】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
天使の軍隊
20070525201516中朝戦争勃発で、北朝鮮が中国へ進攻、国体を維持できなくなった中国は分裂し、世界情勢は一変! 北朝鮮へひそかに資金援助した日本は、同国と秘密同盟国の関係になったの。そんな近未来、任天堂とおぼしきゲーム会社が、遠隔操作による無人ロボットで救助や戦闘業務受託をする会社を設立してるんです。北朝鮮の武官の依頼により、国連停戦監視地域での中国のテロ活動を阻止すべく、主人公たちの無人ロボット作戦が開始されます。佐々木敏さんの「天使の軍隊」(講談社)です。

無人誘導兵器により、銃後で操作する(軍事大国の)兵士には死の危険はななくなり、持たざる側の武力行使はテロに傾注するであろうことを警告していますよ。ただ、中朝戦争の背景と、日本が介入する経緯、そして米国など新自由主義各国の動向が、すっぽり抜けたところから始まるので、ポリティカルフィクションを期待しちゃだめ。淡々と”ロボットゲーム”のプレイヤー視点でバトルが進みます。テロルの系譜の未来を語る、思想的な作品ではないんだなぁ(残念)。

むしろ、技術指向です。無人兵器が発達すると、ロボットに人間が乗り込む形式のアニメの人気は廃れ、もはやガンダムもリアリティなしと評価されると、指摘してるんです。イノベーションを背景に、だんだんと大衆嗜好は変わるから、それはそうなのかもね。

(浅草散歩)

【2007/05/24 20:13】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
海街diary 蝉時雨のやむ頃
20070523221104鎌倉を舞台にした四姉妹ものなんです。向田邦子さんの「阿修羅の如く」のその後を想起させる父娘関係から、まず感動。腹違いの末の妹を受け入れる第1話のラストと、鎌倉での新生活が始まる第2話の導入の作劇は、定番なシノプスなんだけれど、フレームの切り方というか、映画で云うところの編集力の技に喝采なの。ドラマツルギーが、見事にぶれない作家さんだわぁ。吉田秋生さんの「海街diary 蝉時雨のやむ頃 1巻」(小学館)です。

かつての作品「ラヴァーズ・キス」に出てきた藤井朋章くんが、鎌倉つながりで、キャスティングされてますょ。

(浅草散歩)
【2007/05/22 22:08】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
俺は、君のためにこそ死ににいく
20070521005207前評判からの怖いもの見たさで観劇してみたら、東映反戦映画の系譜に連なる、いたって普通の作品でしたよ。窪塚洋介くんの怪演があるわけでもなく、多部未華子さんの活躍も薄〜く、なんとも拍子抜けしちゃいました。その窪塚くんのパパ役が寺田農さんです。彼は、岡本喜八監督の「肉弾」(名作!!)で、喜劇的状況に陥った特攻隊員の主人公を演じていましたでしょ。渋いウケを狙った配役だなぁと思ったの。映画「 俺は、君のためにこそ死ににいく」です。

岸恵子さんと戸田菜穂のお二人は10年ほど前にも、この鹿児島の航空隊の町をモチーフにしたTVドラマに出演されてましたね。それぞれ、本作と同じような役柄でした。向田邦子終戦特別企画のTVドラマ「蛍の宿」(97年)です。あちらは、演出をされた久世光彦さんの世界観に従い、作劇の中心となる舞台は『遊廓』でございました。本作でも描かれている、”蛍”となって戻ってきた特攻隊員のエピソードは、そちらのほうが仕上がりが良かったなぁ。

映画の終盤では、特攻していった窪塚くんが実は米軍に救出され、沖縄の孤島で生存しているとの報を受け、年老いた寺田さんが息子を捜します。そのシークエンスに挿入されるカットで、小野田さんライフを送っている窪塚くんらしき人影が映ります。本来、目頭を熱くすべきシーンなのでしょうが、不謹慎にもアニメ映画の「めぐりあい宇宙」ラストを思い出してしまいましたよ。地球圏を脱出するグワジンの窓から見えた、シャアらしき人影のアレです。

(浅草散歩)
【2007/05/20 23:48】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
パッチギ! LOVE&PEACE
20070521005404前作での暴力シーンは、人と人との溝を描く必然があったのに、本作では蛇足にしかなっていない印象が拭えませんでした。ラストで主人公の妹のキョンジャが映画女優としてデビューする劇場での乱闘シーンは、むしろ在日社会への悪印象を増してない? 映画「パッチギ! LOVE&PEACE」です。
藤井隆さんが国鉄から解雇されるに至る冒頭の乱闘シーンからして、バランスの悪さが目立ちました。日本軍の徴兵から逃げた父親のエピソードと交錯していくエンディングは、映像的には上手いのですが、前作のようなエンターテインメントには昇華できておらず、もったいないのです。けれども兎に角、主張をする井筒和幸監督の反骨精神は好きよ。

主人公の妹のキョンジャを演じる中村ゆりさんが、くびを傾げる姿がとても可愛いの。差別にもめげずに純粋な立身出世を目指すことと、難病となった甥っ子の医療費を稼ごうととする家族の一員としての自分に葛藤する姿が泣けました。

(浅草散歩)
【2007/05/19 00:49】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
頭のうちどころが悪かった熊の話
20070521005405ぜひ、動物たちの七つの物語を、大きな声を出して読んでみてください。黙読してはだめですよ。そうそう、音読は楽しいの。小学校の頃に、音読したことあったでしょ。
記憶喪失のクマ、大人になりたくないおたまじゃくし、自意識過剰なカラス、生きる意味を模索するシカ、そんな動物たちが主人公です。子供たちをとりまく新自由主義とか、家族崩壊といった深〜い主題を、動物に仮託しているのだけれど、くすりと笑っちゃうエンディングが素敵だわぁ。安東みきえさんが書かれ、下和田サチヨさんがイラストを描かれた短編集「頭のうちどころが悪かった熊の話」(理論社)です。

(浅草散歩)
【2007/05/18 00:47】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
歌謡曲だよ、人生は
20070513235719奈良のサウナで高校生の男の子が、背中一面に入れ墨をしょった中年男と同室になっちゃうんです。中年男は、いきなり「女のみち」を歌い出すんだけど、なんと宮史郎さんご本人!! それでいて宮さんは、途中で歌詞が出てこないの。で、高校生に「お前も思い出さんかぁい!」と拉致り、二人で必死に歌詞を思い出そうと七転八倒する第五話が、もう爆笑だったの。ベテランから新人まで、多彩な監督さんたちが、大胆な解釈で歌謡曲を映像化していますよ。昭和の歌謡曲をモチーフにしたオムニバス映画「歌謡曲だよ、人生は」です。
岩谷時子さんや、阿久悠さんなどが手がけられた詞は、何度聴いても厚みがあります。原曲を知らない世代にも継承したいものですわ。

あと、片岡英子監督の第四話「ラブユー東京」は、BL的な解釈がすごく斬新。原始時代に愛し合い、輪廻転生を経て渋谷のモヤイ像前で、一瞬再会する二人(男×男)のエンディングが切ない〜。原曲とずいぶんとかけ離れているんですけどね。

<各話のモチーフ歌謡曲>
オープニング ダンシング・セブンティーン(オックス)
第一話 僕は泣いちっち(守屋浩)
第二話 これが青春だ(布施明)
第三話 小指の思い出(伊東ゆかり)
第四話 ラブユー東京(黒沢あきらとロス・プリモス)
第五話 女のみち(宮 史郎)
第六話 ざんげの値打ちもない(北原ミレイ)
第七話 いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー(荒木一郎)
第八話 乙女のワルツ(伊藤咲子)
第九話 逢いたくて逢いたくて(園まり)
第十話 みんな夢の中(高田恭子)
エンディング 東京ラプソティ(渥美二郎 バージョン)

で、劇場で売っていたプログラムと、「歌謡曲だよ、人生は 完全ガイド」(ウルトラ・ヴァイブ/シンコーミュージック)を買いました。
そうそう、これだけ話数がありますので若手女優も多数ご出演です。伴杏里さん、吉高由里子さん、加藤理恵さん、高松いくさん、久保麻衣子さん、高橋真唯さんらが活躍してます。

(浅草散歩)
【2007/05/13 23:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
電車屋赤城
20070513223112赤い旧型車輌で1000形で、川崎から三浦半島を下ってゆく私鉄の車輌整備工場が舞台です。架空の会社名の神奈川電鉄が京浜急行だってことは、”鉄”なら誰しもがわかるでしょう。退役していく1000系をとりまく、京浜工業地帯の技術屋たちの意地とロマンを、演歌ぽい叙情じゃなくて、ブルースで紡いだストーリー!! 知識偏重型でマニアにしか分からない話になってしまうか、義理人情ものになってしまいがちなテーマが、ハードボイルド風味に昇華されています。山田深夜さんの「電車屋赤城」(角川書店)です。

前著の「横須賀Dブルース」がバイク雑誌に連載されたものだったので、てっきり2輪専門の方かと思ってましたよ。彼、じつは元鉄道マンだったの。京浜急行関連の工場にお勤めだった経歴がある模様です。だから、車輌整備の専門工程はおろか、本社工員と下請工員の人間関係まで、描写が生々しいわ。物語は、下請け会社社長の甥っ子が引きこもりで、その社会復帰のために、車輌整備工場の作業着洗濯の仕事を得るところから始まります。登場人物たちは、新型車輌導入に伴う整備の省力化、そして配転や、下請けカットなどといった時代の波に呑まれてゆくのです。世代や社会を描いた鶴田浩二さんのNHKドラマ「男たちの旅路」のような味わいよぉ。

(浅草散歩)
【2007/05/12 22:28】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
電脳コイル
20070509100304GW中の部屋の片付けで、ワープロ機時代やAMIGAデータのフロッピーディスクを発掘したけど、これ読み出せないんだよなぁと、しょんぼり。紙に出力しておけばよかった。あとあと、廃棄する雑誌で保存しておきたい記事を、データで取り込もうかとスキャナーを買うも、やる気が失せちゃった。

さて、古い地方都市の町並みだけど、その実、高度に情報化された土地に転校してきた女子小学生のお話です。第1巻は世界感と謎キャラ少女の提示で締め括られ、ひとまず”続く”。ご近所バトル系の姿を借りた、切な系ジュブナイルを予感させるの。磯光雄さん原作で、宮村優子さんがノベライズした「電脳コイル」(徳間書店)です。

主人公たちが着用してる子供用のウェアラブル・コンピュータ《メガネ》は、小学校を卒業した13歳の誕生日までに効力を失ないます。遊びや会話(メール)など日々の記憶が刻まれたツールなの。《メガネ》からはバーチャルペット視認できたり、スパムメール合戦が出来たりと、任天堂+携帯電話みたいなものですよ。たぶん。


#NHKでアニメがはじまる。
(浅草散歩)

【2007/05/08 23:02】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(3) | page top↑
Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパーク7
20070509101002一時期の窪塚洋介くんの失速とかもあって、本来の魅力が削がれ、それに作劇パターンが迷走した感があった『I.W.G.P.』が盛り返してきました。マコトくん大活躍でよかったぁ〜。
1998年の1作目から、なんだかだで長寿な作品だわぁ。始まったころの世界感は、就職氷河期の谷底でしたよ。時代の閉塞感と、ストリートの疾走感をリアルに描いたこのシリーズも、だんだんとキャラクターの加齢を予感させて辛くなっていました。本作ではGボーイズ内の世代交代にも踏み込んだお話があって、マコトくんとキングの”絆”を再確認でき、興奮なの。石田衣良さんの「Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパーク7」(文藝春秋)です。

#TV版を基にした、
#パチンコ『I.W.G.P.』ってあったら、
#きっと面白そう。

(浅草散歩)

【2007/05/07 09:59】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
泥の少女/本当に安全? 本当に必要? 新東京タワー
20070507013409大橋歩さんが描く、『平凡パンチ』表紙集の本があったっけ。「右手に平凡パンチ、左手に朝日ジャーナル」と云われた全盛期があったらしいですが、1988年の休刊の頃しか記憶がないなぁ。むしろ、『週刊プレ』派だったんです。

兵庫県南部地震、いわゆる阪神大震災があった頃に、古い友人が亡くなります。彼らは1964年の『平凡パンチ』創刊に、アドセンター経由で関わっていた仲間だったの。いまや神楽坂で編集プロダクションを経営する主人公の回想とともに、友人の死が”過去の女性”に関連した事件であることが明らかになってゆきますよ。藤田小八さんの「泥の少女」(ごま書房)です。

ミステリー部分の解決編は2時間サスペンスのようで、むしろ平凡なんですが、冒頭からの回想の1964年描写が、やけに細かい! 昭和のサスペンスドラマの味わいを感じました。そうだなぁ、『Gメン75』で立花警部(若林豪さん)が活躍する回みたいな、哀しげな暗さですわぁ。彼の回は、とても好きでした。
さて本書では、新宿・淀橋浄水場、新潟地震、東京オリンピック開催といった当時の情景が、登場人物たちの日常に織り込まれています。『平凡パンチ』懐古本によくある華々しさはありません。むしろ地味〜ぃな面白さ♪ バックトゥーザ昭和な本です!!

20070507013408わたしはいまんとこ、どちらの立場にも与してないのですが、あるんだろうなと思ったら、やっぱりあった。「新東京タワーを考える会」です。地デジ放送開始に伴って、2011年にアナログ停波するまでに建設される新東京タワーは、なんだかあっという間に墨田区に決定しちゃったじゃないですか。水害地域だし、地盤のことも心配だし、景観のことはどう議論されたんだろう?? たしか、石原都知事は乗り気じゃないみたいだし、どうなってるんでしょうね。錦糸町の書店で発見した冊子「本当に安全? 本当に必要? 新東京タワー」(新東京タワー(すみだタワー)を考える会)です。
彼らは、環境影響評価調査において、電磁波の人体に与える影響を考慮していないことに、とりわけ問題意識を置いているようです。この冊子を起点に、いろいろググって学習してみましたよ。ふむふむ。

(浅草散歩)
【2007/05/06 23:59】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
気球クラブ、その後/リカちゃん 夢とあこがれの40年展
『横浜元町リカちゃん』第一弾は、即完売しちゃったんですって! 横浜元町の有名ブランド、「キタムラ」「フクゾー」「ミハマ」「ポンパドウル」「スタージュエリー」とのコラボレーションですよ。ありえない可愛さに、膝がガクガク。会場では、約1,000体の歴代リカちゃんと、企業コラボ系リカちゃんの展示に圧倒されました。「リカちゃん 夢とあこがれの40年展」(横浜人形の家)です。リカちゃんが纏うファッションや、関連グッズを追っていくことで、世の中の変化がよくわかる展示が素晴らしいの。これだけ濃密な内容なのに、展示カタログの販売がなかったのが残念。

訪れていた熟女たちが、昭和の初代リカちゃんハウスを観て、呟いてました。「お金持ちの子しか持ってなかったのよね〜」と。うんうん、そぉだね。わかるわかる、その気持。




自主映画の頃の先鋭的な作品が印象づけたのでしょうか、なぜか鬼才と称えられる園子温さん。ふつうに理解可能な青春映画でしたよ。5年前に参加していた気球クラブの主催者がバイク事故で急逝。主人公は当時、主催者の彼女によこしまな気持ちを悶々と抱いていた記憶が甦えってきます(そんな年上異性へ慕情って気持、懐かしいなぁ)。そうこうして、旧友たちと連絡つけあって再会するの。映画「気球クラブ、その後」です。

通夜前日の”忍ぶ会”に全員が揃うまでの約半日、役者たちの会話のほとんどが携帯で行われます。なるほど、このシチュエーションなら携帯会話カットの切り回しが成立するんだぁ、と納得です。手持ちカメラの撮影がアドリブっぽく展開してゆきます。

永作博美さんが演じる(もと)彼女の存在感が、どうにも腑に落ちないと思ってました。キャラクター背景が理解できない、とでも云うのでしょうか。謎の女なんです。まぁ、主人公視点でいえば、5年も会ったことのない先輩の(もと)彼女なんて、妄想キャラクター以外のなにものでもないということかな。彼女が亡くなった(もと)彼に、気持ちのケリをつけるラストシーンで、はたと気づきました。”謎の女”は自主映画の定番じゃぁないか! 荒井由実さんの名曲「翳りゆく部屋」がモチーフらしく、劇中でも役者たちが合唱しています。そんなセンチメンタルな青春映画でした。

(浅草散歩)
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【2007/05/05 23:37】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
学校の階段/しょこたん☆かばー アニソンに恋をして
20070504151604黒川芽以さんがスカートの裾をはためかせ、階段を走る走る、劇中で歌う歌う♪ ひたすら学校の中を走るだけの部活動、『階段部』の存続を賭けた、生徒会とのラリーバトルですよ! ライトノベル原作ならではの深みの無いキャラ設定と、パターン化された世界感を逆手にとった、ゆるゆるなサスペンス演出に劇場が失笑の嵐だったの。鮮やかな色彩設計に、ロケ撮影時の粘りを感じました。
しかし、これはカルトを狙った確信的な犯行ですね=凸(^-^) B級作品愛好家は必見です。佐々木浩久監督の映画「学校の階段」です。
ラストで乳母車が階段を転げ落ち、やってしまぁいましたねロシア映画オマージュと思う間もなく、大団円まで畳み込んでゆく展開がお見事!

#原作は、櫂末高彰さん(エンターブレイン刊)。

#部長役の松尾敏伸くん、
#声が素敵です。
#ドラマ『真珠夫人』では種彦役でした。

20070504150604いい、雰囲気でてます。5曲じゃぁ、物足りない。”おかわり”したくなりますょ。機会あらば松田聖子さんの曲を、80年代衣装でぜひ。中川翔子さんの「しょこたん☆かばー アニソンに恋をして(DVD付)」 (ソニー)です。



<収録曲>
・ロマンティックあげるよ
・乙女のポリシー
・BIN・KANルージュ
・残酷な天使のテーゼ
・青春

(浅草散歩)

【2007/05/04 15:04】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東向島駅改良工事完成記念写真展/テアトル東向島アカデミー賞
20070503181503鉄道ブームが到来なの? KAT-TUNの田中聖くんが主演のドラマがはじまったりと、兆し感じる今日この頃ですょ(第1話で栗山千明さんが、車輌柄のモロパン見せしてたのには驚いた)。

そんなわたくしのケータイの受電着メロは、”東武浅草発車メロディ”。浅草に限らず鉄道音響は、そもそも公衆に届き易いメロディで、騒がしくなく威圧感も少ないから、使い勝手が良いの。

さて、1987年に東武伊勢崎線・玉ノ井駅が駅名改称し、東向島駅となってから、20年が経ちました(もう、そんなかぁ)。いまいま、この春の駅舎改築を記念して、駅に隣接している東武鉄道博物館で写真展が催されてます。高架下にあるこの博物館、規模は小さいけど、展示物をきちんと磨き上げてて好印象!
写真展のキャプションは学芸員の方がしたためたにしては、鉄道発展を喜ぶ内容でないと思ったら、提供作家さんが寄せていました。駅舎周辺の開発現状を、皮肉っぽくコメントしてて苦笑い。

#「東向島駅改良工事完成記念写真展  東向島界隈のうつりかわり」
#東武鉄道博物館(大人200円/子供100円)


20070503181505映画エッセーに添えられた美川べるのさんのErotic味の効いた4コママンガとあいまって、男子向けアクション&SF映画への愛情テンションが高く高く、孤高の極みにまで表現されてます(女子禁制)。福井晴敏さんの「テアトル東向島アカデミー賞」(集英社)です。雑誌「小説すばる」連載をまとめたもの。
作家とはいえ、他人事で気楽な映画レビューだったのに、後半では彼も業界側になってアタフタするの。かかわった映画、「亡国のイージス」「ローレライ」「戦国自衛隊1594」をパワーローテーションでプッシュ! 公開後の”振り返り”が意外と冷静だったりと、楽しい起伏のある映画本でした。

(浅草散歩)


【2007/05/03 18:13】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
図録「王立科学博物館」
2007050323580520070502231508スペースシャトル大好きぃ。でも、20世紀最高の宇宙船はイーグル号で決まり! NASAデザインの月着陸船ではなく、ITC『SPACE:1999』に登場したほうでございます。武骨なフレーム構造のなんと美しいこと♪

さて、岡田斗司夫さんプロデュースで、海洋堂による精巧なフィギュアが付属した食玩のリーフレットが書籍化されましたぁ。タカラのシリーズは、むろん買ってましたが、大人買いでコンプする根性はなかったので、この書籍は待ち遠しかったです。本書の付録は、光るスペースシャトルなの。「 図録「王立科学博物館」」(三才ブックス)です。メカへの愛と、知識と、ポエジーが満載ですよ。

(浅草散歩)
【2007/05/02 23:13】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
ゲゲゲの鬼太郎
20070502005610大泉洋さん演じるねずみ男が屁をするたびに、劇場のお子様たちが大喜び♪ それに田中麗奈さんのフェロモンむんむんのネコ娘は必見だわょ!! 慣れ親しんだ妖怪キャラクターたちを、丁寧に実写化していて驚いたの。
妖怪石をめぐっての展開は、いたって単純。ここ何年かの実写化作品にありがちな、観客側に負担をしいることのない、ファンタジー娯楽作になっています。ウエンツ瑛士くんが演じる鬼太郎に”左目がある”などの新解釈も、違和感なく受け止められました。映画「ゲゲゲの鬼太郎」です。

妖怪と人間の出自の違いを越えることができない悲恋オチのエンディングで、寂しげに肩を落とすウエンツ瑛士くんがかわいいっ! 田中麗奈さんに課せられたフェミニンな芝居は、なるほどここに至るが為の受け皿だったのね、ふむふむ。

井上真央さんの衣装が、ストーリー上はさして必然性のないπ/(パイスラ)だった理由が、ちょっとだけ気になりました。ファンサービスかなぁ。

(浅草散歩)
【2007/05/01 23:53】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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