鉄道むすめ公式ガイドブック/がんばれ!鉄道むすめ
20070331155705『この娘、処女立ちです』。 トミーテックの”鉄むす”本に付いていた「東武鉄道駅務係 栗橋みなみ」フィギュアをみた同僚女子が指摘してくれましたょ。足裏に全体重をのせ、内股で無防備な感じで立つ姿を、処女立ちと称するのですね。ふむ。

鉄の”愛”と”知識”が、みちみちと注がれた各制服キャラクターのプロフィール、とくに自己紹介文が秀逸なの。こんなこと実物女性は言わないでしょう、でもキャラには言わせたいんよ、てなぁ知的遊戯、二次元妄想がぁ炸裂! 「鉄道むすめ公式ガイドブック」と、小説本の「がんばれ!鉄道むすめ」(学習研究社)です。どちらも【限定フィギュア付】なんですが、本の判型が違うのは大人の事情? 小説本は、村木皓一さん著×みぶなつきさんがイラストを担当されています。

(浅草散歩)

【2007/03/31 15:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
わたしの台所のつくり方
20070330105005彼女の自宅の台所は、出来合いものではなく、ステンレスのシンクからして板金屋さんに発注したオリジナルな空間です。食器は”白”で統一、包丁類はヴィクトリノックスを揃え、これまたオリジナルの素朴なキッチンデスクが置かれ、映画「かもめ食堂」な世界感なの。石黒智子さんの「わたしの台所のつくり方」(暮らしの手帖)です。

”リアルシンプル”がはやっていますね。ゆとりの高規格とでもいうのかしら。なんだかそのシンプルさ加減は、植木等さんが出演していた昭和40年代・東宝サラリーマン喜劇に出てくるモダンな団地や住宅、オフィスのセットみたいだわ。高度成長期といっても、まだまだ加工技術が複雑でなかった頃でしたから、プラスチックやベークライト製品が素朴だったことを思い出します。

(浅草散歩)

【2007/03/30 10:48】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
少年少女漂流記
20070330001711涙腺ゆるゆる緩むジュブナイルだわぁ。ハンケチで目頭をゴッスィゴッスィなの。オタな僕の同小のときのマブは、中学で珍走団デビューです。遠く離れた気分だったけど、実はココロ繋がってたことを、彼の死後に気付くのです。まず”モンスターバイク”のエピソードに泣けましたよ。

そして、憧れの彼のために断スィーツし、ダイエットに励む女子のエピソード、”お菓子の襲撃”もよかった〜。彼女が彼から”あすなろ抱き”される姿は、胸がはりさけそうになっちゃった! 

あぁーん、素晴らしいコラボレーション。 乙一さんが原作、古屋兎丸さんがコミック化の「少年少女漂流記」(集英社)です。

銀河鉄道999や AKIRA、ドラえもんといった、世代共通項へのリスペクトに充ちていて、絵柄細部に渡っても楽しめるんです。いいえ、ネタもと捜しに励むことに惹かれたのではありません。川端康成さんの”掌小説「みずうみ」”みたいな美しさを感じたのょ。

(浅草散歩)

【2007/03/30 00:16】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
戦後性風俗大系―わが女神たち
20070329001607敗戦の1945年から、昭和天皇が亡くなった時期まで、風俗一筋! 彼が生涯をかけてルポルタージュしたのは、売春やトルコ(現ソープランド)方面の”風俗”なの。厳選された写真と、詳しい風俗年表は、昭和女性史の調べ物をするとき便利かもょ。広岡敬一さんの「戦後性風俗大系―わが女神たち」(小学館)です。

風俗嬢を描いた戦後映画は星の数ほどありますが、ぱっと思い浮かんだのは森田芳光監督「の・ようなもの」(1981)。売れない新人落語家がトルコ嬢役の秋吉久美子に一目惚れするのよ。明を描くにしろ、暗を描くにしろ、パトゥス満載だった70年代映画に比べ、しらけた人間関係が斬新でした。

さて、本書でも詳説されていますが、80年代なかばに日本で初のHIV感染者が見つかり、有名な「神戸パニック」が起きます。以降、ソープランドは低迷してゆくんですって。HIVのみならず、素人売春の隆盛、法改正などもあったからです。広岡さんが心酔されていた昭和生まれの玄人風俗は、新サービスに駆逐されつつ状況なんですねぇ。( -o-)=з

(浅草散歩)

【2007/03/29 00:15】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
元アイドル2
20070328000312『GORO』の”激写”でデビューした洞口依子さんは、映画『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985)で主役でしょ、だからアイドルといっても保守本流ではないなぁ。で、評判の百度/日本版(Baidu)で画像検索してみたら、まぁ、なんと検索精度の高いエンジンなのかしらっ! 悪用厳禁ですことよぉ。

そんなわけで、洞口依子さんの対談も収録されている吉田豪さんの「元アイドル2」(ワニマガジン社)なの。「当時のお給料はぁ、幾ら?」「×××って発言してましたね?」てな問いも、彼女たちの答えもパターン化してきている感あります。

が、第2弾では80年代アイドル史における最大の謎(笑)、”セイントフォー”に迫っていますよ。オーディションで3万人の中から選ばれた4人組アイドルは、40億円もかけたデビュー・プロジェクトが待っていました。名曲「不思議Tokyoシンデレラ」から始まる、彼女たちの軌跡の終焉は!?

<対談者>
松本伊代さん/大場久美子さん/濱田のり子さん/Kei-Teeさん/滝島梓さん(電波子)/来栖あつこさん/立花理佐さん/伊藤さやかさん/洞口依子さん/後藤理沙さん/荒井美恵子さん/森川美穂さん/林寛子さん/青田典子さん/田中有紀美さん/鈴木早智子さん/横山知枝さん/岩崎良美さん/岩間沙織さん/森川由加里さん/桜庭あつこさん

(浅草散歩)
【2007/03/28 00:02】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
14歳の恋花/妄想少女―「彼」依存症
ケータイ小説×雑誌『Hana*chu→』×成海璃子さんと、それぞれの愛好者が三すくみしちゃうトリコロールな企画本です。読者の恋バナ投稿を誌上ドラマ化し、ハナチュー・モデルの成海璃子さんが演じるの。「ウチは同小の男子へメル告して、いまではクラス公認カップルでーす」てなぁ定番から、”別れ・すれ違い系”まで、いろんなバリエーションのストーリィに、しみじみ。

女子中学生たちが一人称、つまり自分のことを”ウチ”って語りはじめた起源ってなんなのだろう。ほんらい的な関西方言での用法と、ブレが気になるなり。「14歳の恋花 主演 女優 成海璃子」(主婦の友社)です。

誌上ドラマって、流行り? エビちゃんもこんなん雑誌でやっていたわ。

今年の成海璃子さんは、昨年の宮崎あおいさんばりに、映画出演がテンコ盛りですょ。春から「神童」「あしたの私のつくり方」「きみにしか聞こえない」と続きます。U−15ブーム時代のガーリーな役者さんたちの”女優”ブレイクが、一段落した感があります。そこでこの頃は、ガチで平成生まれのU−12ブーム組が台頭してきてるんだなぁと実感。


1991年生まれ、現役女子中学生のときに執筆されたエッセイです。おそらく、多くのガーリーノベルズあるいは、社会科学周辺タイトルのウォッチャーが想像する内容とは、かけ離れたものでしょう。高橋ヒカルさんの「妄想少女―「彼」依存症」(文芸社)です。

2次元妄想と自慰ぐせ、いじめと対人関係とか、彼女はとつとつと自己分析してゆくのですが、巧妙に核心をかわしてゆき、虚ろな感じがします。自動筆記っぽいの。もしかしますと、何かの過程で綴られた、特別な日記のようにも思えます。敏感な方は、深淵に引き込まれないようご注意あれ。

(浅草散歩)
【2007/03/27 10:29】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
アルゼンチンババア
堀北真希さんの”喉”を、執拗に撮っていることに気づいちゃいました。ローアングルの水平構図で、彼女の喉が何度も強調されます。相米慎二さんの映画から、”長回し”を省いたようなカメラワークなの。映画「アルゼンチンババア」です。

すべからく寄りの構図で周到に計画されていて、おやぁ、バランス崩れてないだろうか、と思うカットも、必ずパンやズームの”結果”が用意されています。鈴木京香さんと役所広司さんの関係性が軽薄すぎるというか、おそらく原作小説が原因であろうストーリーの凡庸さが、この映画の本当の評価を貶めてしまうんだろうなぁと残念に思いましたよ。

堀北真希さんが飲酒するシーンと、彼女が田中直樹さんにマッサージされるシーンが、なんともエロ悲しく、いい演出です。

#唯野未歩子さんが看護婦役で、
#ちょっとだけ出演。

(浅草散歩)
【2007/03/26 01:38】 | 未分類 | トラックバック(2) | コメント(3) | page top↑
アンフェア/iPodは何を変えたのか?
TV版でのキャラクターが魅力的だったのは、連続ミステリードラマでサイコパステーマという竜骨があったからだと思うの。この映画版は、そこで完成されたキャラを使って再構成された、セルフバロディみたいなものでした。篠原涼子さんのキャラ立ちっぷりと、予定調和に向かって終劇までテンポのよい編集が、見事です。サスペンスとしては凡作なのですが、60年代の日活プログラムピクチャーを彷彿とさせる娯楽作品ですよ。映画「アンフェア the movie」です。

既知のキャラだけで展開するコンセプトが、徹底しているんです。成宮寛貴くん、加藤ローサさんのような、TV版には登場しなかったキャラたちには、個性を与えられることすらありません。それは、撮影スケジュールの関係かなぁ。ちぃと、二人がかわいそうでした。

「そもそも」ではじまる退屈な説明、そしてハイテク業界での911話題でこのまま数十ページも費やしちゃうのかと、船酔いしそうな冒頭だったのですが、29ページ目でフルスロットルに入ります。WindowsXP発売前日の夕食会で、著者はゲイツ閣下の隣に座り、iPodを見せびらかすの。ゲイツ閣下のリアクション描写が、iPodの秀逸性を端的に表現していますよ。なるほど、iPodにまつわる「Cool」の秘密を多面的に分析してゆく本であり、著者のジャーナリストとしての立ち位置を理解!

後半ではSONYのストリンガーさんも登場し、音楽流通のレボリューションについてルポした刺激的な内容でした。スティーブン・レヴィ(Steven Levy)さん著、上浦倫人さん訳の「iPodは何を変えたのか?」(ソフトバンククリエィティブ)です。

表紙デザインが90年代PPC風味で地味でしたが、レヴィさんのルポ内容は、iPodのCMの”蛍光背景&シルエットダンス”のようにドキドキしちゃう。音楽で現在進行形の”シャッフル”文化は、動画・出版物の電子流通へはどのように波及してゆくのだろうかと、妄想にひたってしまいました。

#釣り師さん、献本ありがとう!


(浅草散歩)
【2007/03/25 22:57】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
蟲師〈むしし〉
20070324235103まぶたがとろけ、さざ波の睡魔が襲ってくるの。蒼井優さんと李麗仙さんが出てくるシーンまで、ひたすら待ち侘びましたよ。彼女たちの湯殿シーンで、パキッと目が覚めました。大友克洋さんが監督された映画「蟲師〈むしし〉」です。

キャスティング、ロケーションとも漆原友紀さんの原作コミックの雰囲気は、よくよく再現されており、違和感はなかったです。サンカたちの容姿の汚れっぶりが、大友さんの初期短編コミックでたびたび登場したホームレス達に似ていて、懐かしい! 

而して演出での新解釈が感じられず、平板な展開に終始してるかも。オダギリジョーさんの行動原理の説明不足は、否めません。原作で事前知識を吸収していないと、爆睡の危険ありよぉ。

(浅草散歩)
【2007/03/24 23:50】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(2) | page top↑
巨船ベラス・レトラス
20070324022503「大いなる助走」しかりで、文壇テーマものは、めっちゃ面白いはずの筒井康隆さんなのに、元気なくなぁい? なんか、しめっぼいんだわ。出版が、文学が、アゲアゲでないご時世だからなのかしら。筒井康隆さんの「巨船ベラス・レトラス」(文藝春秋)です。

とかって読み始めは、心配しちゃったけど、ラストが激しく笑えます。だって筒井さんへの北宋社の著作権侵害行為を、『公開処刑』してるんですもの。さすが凄まじ(σ_σ)

(浅草散歩)
【2007/03/24 02:23】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ファミソン8BIT
「嫌いと感じたら手遅れみたい♪」って歌詞が素敵。『魔法の天使クリィミーマミ』の主題歌を作詞・作曲した古田喜昭さんは、ネ申です。「ときめきトゥナイト」「おしゃれめさるな」「私はロボット」「ごめんなさい◇愛してる」「死ぬまで笑ってて…」などなど、記憶に残る80年代楽曲を手がけられているの。アニソンを8BITファイミリーゲームサウンドにアレンジしたMomo-I(桃井はるこさん)のCD「ファミソン8BIT」が届いたので、かなたを懐古するなり。



<ファミソン8BIT 収録曲>
# 『タッチ』より 〜 タッチ
# 『さすがの猿飛』より 〜 恋の呪文はスキトキメキトキス
# 『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』 より 〜 裸足のフローネ
# 『うる星やつら』より 〜 ラムのラブソング
# 『魔法の天使クリィミーマミ』より 〜 デリケートに好きして
# 『ちびまる子ちゃん」より 〜 ゆめいっぱい
# 『ふしぎなメルモ』より 〜 ふしぎなメルモ
# 『キテレツ大百科』より 〜 はじめてのチュウ
# 『美少女戦士セーラームーン』より 〜 ムーンライト伝説
# 『母をたずねて三千里』より 〜 草原のマルコ
# 『The かぼちゃワイン』より 〜 Lはラブリー
# 『Dr.スランプ アラレちゃん』より 〜 アレアレアラレちゃん
# 『ドラゴンボール』より 〜 ロマンティックあげるよ
# 『アイドル八犬伝』より 〜 きみはホエホエむすめ
※と、上記のインストが収録

(浅草散歩)
【2007/03/23 00:01】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
ポル・ポトの掌
20070322221505共産主義者にして、彼の掌握下で国民を大量虐殺をしたとされるポル・ポト氏の名が冠され、日経小説大賞がらみの本なものだから、背筋を正して構えたの。社会主義が崩落し、金融工学の発達によって高度資本主義の越境性が、脱構築されつつあることを描いた経済小説と想起しましたが、わりと普通の小説でしたよ。映画「地獄の黙示録」から狂気部分を脱色し、センチメンタリズムに染めたコロニ〜アルな雰囲気です。あと、人物描写において、主人公が大学に進んだ時期がまさにそうなんですが、70年代独特の学歴偏重主義っぽい味わいがあるかな? そいでもって、彼は高学歴のキャリアパスを捨てて、オウムの幹部になっちやうような危うさを全身から滲ませているところがユニーク。三輪太郎さんの「ポル・ポトの掌」(日本経済新聞社)です。

紛争終結直後のカンボジアで客死した、小学校のころからの幼なじみは、東京大学に入学するも、早稲田大学の株式研究会で罫線法という江戸時代に端を発する定石に嵌まっていたの。偶然のキャンパスでの再開。それが主人公が株式ディーラーになったきっかけですょ。主人公はバブルが崩壊した90年代初頭に、31歳で株ディーラーを退職して、その友人の死を確かめるべくカンボジアに渡ります。物語に二人の母親以外に女性の影がないことから、彼等の関係性はゲイ視点で読み解くのが正解かもしれません。で、なんやかやでポルポトに謁見し、クライマックスで資本主義についての問答に至るのです。 ふぅ( -o-)=з

#そういえば、
#もうじき佳桜忌だ
#4月8日は、お釈迦様の花祭り

(浅草散歩)

【2007/03/22 22:14】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ほしいあいたいすきいれて
20070320215807児童性愛者にいたぶられることを無自覚に許容しちゃってる女子小学生と、彼氏依存体質の20代女子が交錯する展開が、予想外でした。町田康さんぽい、ワ〜イルドな風合いです。おおっ、安彦麻理絵さんが装画してる〜、と画像認識するも、手に取るのをほんの一寸だけ躊躇するタイトルだったの。最近買った本ですと、「おっぱいバレー」以上に口にしづらいものかも。南綾子さんの「ほしいあいたいすきいれて」(新潮社)です。

ここのところアナル責めにご執心の彼氏が、同棲場所を横浜の阪東橋に決めたのは、どうやら私を”風俗”に沈めたいのかも・・・。阪東橋の隣り合わせは、黄金町界隈。風俗街があるんです。彼女の直感は結局のとこ正しく、もっと前に気付きなさいなぁ、といいたくなる性格です。風俗に勤めることを悩んでいたある日、ペド男に性的虐待を受けてるっぽい女子小学生と出会い、日常がかわりはじめます。

ふたりの女性の鏡像的なキャスティング意図はわかるんだけど、例えばエンターテイメント軸に振るのなら、女子小学生役は男子児童としてみたほうが、萌えたかも。

最初、阪東橋が何処なのか判らず、ヤフモバの地図で検索しちゃいました。つまり、横浜市営地下鉄ね。なるほど、オッケー!

(浅草散歩)
【2007/03/20 21:57】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ピコーン!/マンガ ウォーレン・バフェット
働きながら大検受験にいそしむ私は、同棲相手の哲也にフェラチオ1万本ノックです。その彼が殺されましたよ。誰が何の為に? フェラチオ800本抜きまで達成した私なのだから、犯人を追いつめるわょ! と、スピード展開してゆく舞城王太郎さんの小説をコミック化してるんです。トマス・ピンチョンさん、或いは安部公房さんの小説みたいにメタ言語が乱舞する舞城ワールドが、どうビジュアライズされているのかと、不安混じりに読んでみました。結果、わりといいじゃん。舞城王太郎さん原作、青山景さん漫画の「ピコーン!」(小学館)です。

同じく収録されている「スクールアタック・シンドローム」のほうは、ちょい微妙かも。主人公である父親像を描くのに、腐心している印象を受けました。この絵柄でしたら、男性メインの話より、むしろ「阿修羅ガール」あたりをがっつりとコミック化して欲しかったなぁ。

株の長期投資で成功を収めた投資家、ウォーレン・バフェットさん(Warren Buffett)の評伝マンガにしては、あっさりとした内容でした。押し付けがましい所がなく、彼に関しての要点整理にピッタリです。Wikipediaの記載と付け合わせると、情報補正バランスが取れてちょうど良いかもしれません。森生文乃さんの「マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール」(講談社)です。パンローリング社版の時に、買いそこねた本なの。

(浅草散歩)
【2007/03/19 11:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet
20070319110904落日のダイエーがそうであるように、地方都市の郊外ロードサイドに建てられた巨大GMS&専門店が、ずいぶんと廃墟化してるの。郊外店のスクラップ・アンド・ビルドが、こうも猛スピードで新陳代謝すると、土地の記憶がズタズタになりますね。そうした郊外SC群は、自転車中坊たちの遊び場であったであろうに、たった10年ばかしで、いまや巨大廃墟かぁ。

さて、自衛隊基地や原発がある日本海側の港街で、ひきこもりの兄を抱える女子中学生が体験した、2学期前半の出来事なんです。クラスに現れた、自称”人魚姫”の不思議ちゃん系美少女転校生は、もしかして父親からネグレクトされているの? 教室で彼女とファースト・コンタクトしたとき、偶然に覗いちゃったスカートの中は、殴打によって残されたであろう醜い痣ばかりだったのです。スィーツなタイトルとはうらはらに、子供たちの絶望描写が痛々しい展開でした。桜庭一樹さんの「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet」(富士見書房)です。

かつて文庫本で出版されていたものが、単行本になりましたよ。で、再読してみました。

(浅草散歩)
【2007/03/18 23:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
魔王降臨!
20070318010804ヒロインはふたりで、メインの魔界少女は、青いパンツはいたツンデレですょ。そうねぇ、「うる星やつら」亜流パターンだわ。最近、山本梓さんがリメイクした「あんまりそわそわしないで...♪」って主題歌の如くの、男女四角関係かなぁ。チェリーボーイ向け定番展開が、微笑ましい1冊でした。吉野匠さんの「魔王降臨!」(リーフ出版/星雲社)です。

行きつけの錦糸町の本屋さんで、文芸書の島平台の左はじ、なぜかラノベが1点だけ鎮座ましましていたの。星雲社さんの強いプッシュでもあったの? 置かれかたが、と〜ても違和感で、なにやら挑まれてる気分。ハイッ、それで読んでみましたです。受けて立ちました。作品世界の彼岸へ、連れてゆかれてしまうことなく、無事帰還。

(浅草散歩)
【2007/03/17 11:55】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(1) | page top↑
LONG HAIR BOY 市ヶ谷編
200703162337101974年8月30日に三菱重工爆破事件が発生したでしょ。同じ年にH大に入学した主人公が、「H大・一年生学費闘争連絡会議(一学連)」なる学内運動を、ひょんなことから始めます。堤幸彦さんの自伝的連載小説「LONG HAIR BOY 市ヶ谷編」が佳境に入ってきました。新左翼の退潮期に、ノンポリ貧乏学生がオルグされ、深みにはまってゆくの。主人公のキャンパス初演説までの心の揺れと、演説後の高揚感描写がいいね。「学〜友〜諸〜君! われわれっは〜」って、あれですょ。

ちなみに前述の”三菱”は、本作と関係はないのですが、ちょうど連載3回目が夏休み前時期を描いていたので、そういえばと思った次第。次回は、いまはなき灰色の学生会館での大集会! 楽しみ。

連載先は、松尾スズキさんがスーパーバイザーされている小説雑誌「hon・nin」(太田出版)です。3号目出てますよ。堤さん以外の連載も面白くって、ひさかたぶりに小説雑誌に肩入れ中♪


(浅草散歩)
【2007/03/16 23:36】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
リビドー・ガールズ − 女子とエロ
20070314230004腐女子は国境を越えますょ! 日本の”やおい”というか、BL(ボーイズラブ)出版物の海外評価についての認識があらたまりました。受け攻めを表現するときの記号「×」は、あちらではスラッシュ「 / 」(SLASH)なんです。国によって法律が無意味(?)に違うことが、解消されてゆく時代の萌芽を、こんなジャンルからも学べゑとは、つゆにも思わなかったの。神谷巻尾さん編の「リビドー・ガールズ −女子とエロ」(パルコ出版)です。
国内の腐女子市場考察が中心だけの本かと思って買ったところ、大収穫でした。

海外読者の場合、ゲイ文化が定着していたり、児童虐待への嫌悪感がはっきりしていることが、日本発”やおい”作品の評価基準のひとつになっているんだそうです。たしかに”受け”側描写で、心理描写をおざなりというか、ズリネタ演出に必要な、やられっぱなしなところもあるよなぁ。対等なSEX関係を無視するとでもいうのでしょうか。
あとあと、ティーンエイジャー・キャラ想定でも、絵柄でキャラが幼く見えてしまい、子供をレイプと印象づけてしまう点など、越境の際は課題ね。ふむふむ。

国内市場解説や鼎談での名作TLや、女子向けAVセレクションでは、これまで食べず嫌いで知らなかった作品内容も把握できました。あれやこれや、さっそく買ってみょ。

(浅草散歩)
【2007/03/14 22:58】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(2) | page top↑
俗曲師うめ吉のニッポンしましょ!
着物系腐女子の萌え語り本かと思ったら、正真正銘の三味線芸人さんの書き下ろしエッセーでした。年齢不詳な面立ちといい、お稽古の苦労話なのに浮遊感があったりと、なんだか彼女はミステリアスなの。檜山うめ吉さん(桧山うめ吉)さんの「俗曲師うめ吉のニッポンしましょ!」(毎日新聞社)です。



三味線音楽とジャズの組み合わせは、ボーイズ芸でなじみ深いなぁ。彼女は大河内傳次郎さんが好きで、京橋のフィルムセンターに通ったそうで、なんとも渋好みぃ。



CDは、Amazonで買おうかと思ったけれど、やはりこの本でも紹介されていた浅草の”音のヨーロー堂”(雷門より8軒目)で購入でしょ。まずは、CD「うめ吉今昔うたくらべ」をセレクトです。特典ポストカードを貰いました。透明感ある声質で、想像以上に洋楽的です。艶っぽさが控え目なのは、作戦なんだろうか。









浅草散歩

【2007/03/12 01:01】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(24) | page top↑
バッテリー
腐女子のみなさまのホモホモアンテナがぎゅんぎゅんと屹立するであろう、やおい映画でした。原田巧役の林遣都くん(はやしけんと)は、めちゃ綺麗な顔立ちですよ。新田東中学側の配役が、わりともっさりした男の子たちで、カップリング的につらいかな〜と思い始めた中盤、横手二中学側ライバル登場で、キターッて感じでした。あさのあつこさん原作の映画「バッテリー」です。



でも、ライバルくん2人、門脇秀吾役の渡辺大さん、瑞垣俊二役の関泰章さんとも実年齢が20代なの。ヤヴァ〜、どろどろしちゃうかもと思わせることなく(それはそれで期待はずれだが)、主人公の弟の青波くんが病気で倒れる展開となり、爽やか野球映画に戻ります。「バッテリー」って名作児童文学と聞き及んでいましたが、むしろ官能的なお話だったんですね。



そういえば滝田洋二郎監督のご活躍は、「陰陽師」(2001年)、「壬生義士伝」(2003年)、「阿修羅城の瞳」(2005年4月)と、21世紀に入ってからは、腐女子あるいはゲイ向け作品ばかりじゃない?



矢島繭役の蓮佛美沙子さんは、角川映画、ソニーミュージック、Yahoo!JAPAN が 合同で開催したオーディション出身の模様。存在感あるも、やおい映画では活躍の場もなく可哀想でした。さて、大林宣彦監督が再映画化する「転校生」で、どんな一美を演じるか楽しみ。



浅草散歩

【2007/03/11 23:28】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(30) | page top↑
ひとり日和
手くせの悪い20歳のフリーター女子が、ママの中国転勤をきっかけに上京し、71歳の親戚老女の家に居候します。世間と折り合えない主人公にとって、唯物史観は過去の遺物みたいですよ。豊かさの中の不平等に気づかない、怒りのない若者を描くと、それなりに今風なのでしょうね。青山七恵さんの「ひとり日和」(河出書房新社)です。



同居している老女には、ダンス教室で知り合った彼氏がいて、お菓子作りも上手でぇ、老い先が短いくせに私より充足してるじゃない!と、主人公は時々、嫉妬します。自立の踏み台として描かれる老女のほうが、むしろ生き生きしているって対比構造でした。手くせの悪さが因果応報になると思いきや、見とがめられないままで終劇するのが意外でした。それって、都合良すぎない?



浅草散歩

【2007/03/10 22:45】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
シリアスゲーム
ゲームメーカーのIR的なテーマでした。かつて”エデュティメント”と区分されていたものの延長を、再定義したってところでしょうか。藤本徹さんの「シリアスゲーム 教育・社会に役立つデジタルゲーム」(東京電機大学出版局)です。



トレーナーにかけるコストを削減できて、効率的なデジタル教材っすよ〜、てなアウトサイダー側のたくらみでしょ。収益性が見込まれるようになってきたから、インサイダー側に入り込みたいのょ。

デジタル配布の敷居が低くなったぶん、社会福祉と相入れないカルトやプロパガンダなど、やっかいなところに付け入る隙を与えそう。あと、本来のゲームでもありがちな、文化摩擦など気になります。そんな領域だけに、こうした客観性ある検証って大切よね。



浅草散歩

【2007/03/07 23:39】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
久世塾
久世光彦さんの小説タイトルで「早く昔になればいい」ってあります。時制が狂っていて、過去と現在と幻想の境界があやふやになる予感を醸し出していて好き。同じく彼が演出したドラマで「あとは寝るだけ」ってものもありましたが、こちらは糸井重里さんの命名案から決まったそうです。どちらもルサンチマンな昭和浪漫というか、大正教養主義の残滓を感じます。この感覚に、向田邦子さんの昭和の日常臭あふるる脚本が組み合わさり、多くの名ドラマが出来上がったのよね。



さて、先頃お亡くなりになったその久世光彦さんは、脚本家養成講座を主宰されていました。その講義録が「久世塾」(平凡社)です。講師陣が華麗! 彼らの成果物をドラマ化する側にいる、久世さんに招聘されたためか、その顔色を伺いつつ、講義している雰囲気がほほ笑ましかったりします。



山元清多さんが、若かかりしころに脚本を手掛けた「青が散る」(1983年)のことを語っています(これは久世演出ではなかったかと)。本放送時は視聴率が奮わなかったが、再放送での評判が高くて続編を望まれてたんですって! 続編よりは新キャストで再ドラマ化を、今からでも是非実現してほしいなぁ。と、キャスティングを妄想するだけで愉し。



<講義が収録されている講師陣>

大石静さん/内館牧子さん/竹山洋さん/青柳祐美子さん/糸井重里さん/山元清多さん/金子成人さん/小林亜星さん





浅草散歩

【2007/03/06 23:05】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
龍が如く/千年の松 松葉会会長牧野国泰の半生
駄作と一言で切り捨てられぬ魅力がありましたょ。あたらに勝負を挑んでくる北村一輝さんの兄貴分、岸谷五朗さんの怪演っぷりが、大爆笑なの。ストーリーは、もうどうにでもしてちょうだい!って感じの、ラフ&ワイルドものです。三池崇史監督の映画「龍が如く」です。



岸谷さんが金属バットを振り回して、「きぃりぅゆぅ〜ちゃぁ〜ん」と、北村さんの役名を呼ぶところなぞ、クレイジーの極みょぉ。セガのゲームが原作とのことで、随所にプレイヤー向けのそれらしき演出が散りばめられていました。門外漢には楽しめぬのが、ちぃとばかし残念。

哀川翔さん、松重豊さんら、ケレン味ある助演陣のエピソードが、最後まで収拾つかなくなってるストーリーに、重しを加えてます。街中が暴力装置となりはてた本作で、生き別れの母を捜す少女役、夏緒さんのすらりと伸びた脚が、印象的でした。彼女の目力いいね。(スターダストプロモーション所属)



#塩谷瞬さん×サエコさんの

#エピソードって、原作にあるんだろうか?







「いいつきあい」ってひとことで、任侠同士のいわじもがなの関係性を描写するシーンがあります。ふむふむ。山平重樹さんの「千年の松 松葉会会長牧野国泰の半生」(竹書房)です。現役大親分の半生記でした。



浅草散歩

【2007/03/04 19:42】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
はるこ☆UP DATE 後編
作品世界に入り込めずで、なんだかもうぐだぐだぁ。高山紗希さんはかわいいんですが、やわやわな演出なので、どうにも視聴する集中力が続きません! 彼女が桃井はるこさんの自伝的オリジナルドラマを演じてる、後編DVDなの。DVD「はるこ☆UP DATE 後編 (特別版)」(エイベックス)です。



リボーンする遥か昔の「月刊アスキー」が登場してましたよ。そうです、そうです、桃井さんが記事を寄稿してました。前編とあわせて。7分くらいまで圧縮編集すれば、それでじゅうぶんな内容だった・・・ヘナヘナ



浅草散歩

【2007/03/03 19:40】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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