1970年11月25日のことは、自分はさっぱり記憶がないのですが、当時のKC庁詰めの新人新聞記者だったMHさんから、生々しい現場状況をお聞かせいただいたことが、ありましたょ。陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で、三島由紀夫さんが自決したときのことなの。同年の「よど号」 はわりと覚えるのになぁ。さて本書は、三島由紀夫さんの魂が、斬首の瞬間をトリガーにして自身の生誕の瞬間に舞い戻り、その生涯を追体験してゆくものです。『仮面の告白』や、『豊饒の海』など代表作の内容解釈を随所に盛り込んでいますから、評伝というよりは、サイキックノベルまたは、伝奇の類い? 小沢章友さんの「三島転生」(ポプラ社)です。期待していたロマンチックな展開はなく、むしろ解釈側に寄りついた生固さが目立ったので、読後感は、いささか消化不良でした。三島研究書としての斬新な解釈があるわけでなく、伝奇ロマンからロマン色を脱色した風合いだったのです。 そうだ。サイキックノベルで思い出深いのは、文庫本サイズの小説誌「月刊小説王」! 創刊から毎月読んでましたです。三島由紀夫さんも終盤で登場した、荒俣宏さんの「帝都物語」が、絶賛連載だったりとユニークな媒体でした。 (浅草散歩) |
JR九州の”つばめ”が、車両工場からの移送のために、艀に載せられ海を渡る写真のなんと美しいことよ! 水戸岡鋭治さんデザインのフォルムが、センス・オブ・ワンダーなの。車両開発に関する鉄ちゃん本は数あれど、鉄道車両製造に着目したものはめずらしぃです。「[図説]鉄道車両はこうして生まれる」(学習研究社)です。近畿車輛の工場の取材では、敷地内の建物が車両製造の上で、いかに合理的配置なされているか、組み立て前の部品はどう扱われているか、そんな渋〜い視点の写真が満載です。こうした工場は、企業秘密以上に警備保安上での秘匿が多いのではないでしょうか。興味深い企画です。 巻末のアペンデックスの纏めは、時間切れだったみたい。(お断りもありつつ、)全国車両工場便覧で、一部の大手工場の紹介が落ちてました。いつになるやらわかりませぬが、増補版の刊行が楽しみでしょ。 <紹介車両(一部)> 広島電鉄5100形「グリーンムーバーマックス」 近鉄ビスタカー10000系 東急5000形「青ガエル」 国鉄「こだま形」特急電車(20系他) 国鉄0系新幹線電車 国鉄EF58-61号機 御召用電気機関車 (浅草散歩) |
「もうそろそろ同人は卒業したいかな、みたいな。」と、高校時代にコミケデビューした腐女子仲間がポツリと告るの。オタフィールドばく進中の仲間にも、いつのまにか彼氏ができちゃってて、ひとり取り残された気分に陥る主人公のこころは、二次元と三次元の狭間で揺れます。はやりの腐女子小説でなく、淡く忘れがたい思い出の儚さを描く、短編集でした。吉川トリコさんの「「処女同盟」第三号」(集英社)です。非処女の世界というか、成熟へ踏み出せない葛藤は、少し視点を変えるとハードボイルドの匂いがします。ピュアな少女小説ですけれど、文体に矢作俊彦さんの味わいが、ちょっとだけしたのです。 <収録作> ・「処女同盟」第三号 ・夢見るころはすぎない ・一泊二日 ・新宿伊勢丹で待ち合わせ ・そこからなにが見える? ・夏かける自転車 誰もが見ようとしない、見せようとしないテーマをルポしていて、絶望的に息苦しいです。福祉棄民は、我が身の問題と自省するも、人口減少・高齢化のなかでは自然淘汰的な解決策に帰結せざるを得ないのではないだろうかと、不安になったの。山本譲司さんの「累犯障害者 獄の中の不条理」(新潮社)です。「触法障害者・虞犯障害者」とラベリングされる彼らが、”犯罪”に至る経緯と、司法捜査と裁判はどのように行われたのか、ご興味あらばぜひご一読を。格差社会問題の根幹は、生存権の閾値の不条理が、誰にでもふりかかることなのだと実感しました。 (浅草散歩) |
ドリフターズの幽霊コントを彷彿とさせる、笑える作品になってるんですが、黒澤清監督の意図やいかに? 幽霊の葉月里緒菜さんの出現パターンが先読み出来ちゃって、「役所、うしろ〜!」って声をかけたくなるんですもの。映画「叫<さけび>」です。役所広司さんと伊原剛志さんの二人の刑事が、東京湾岸の埋め立て地の女性殺人事件を捜査し始める導入部分がピークで、あとは気分が落下しっぱなしですよ。日本の曇天色に終始しがちな湾岸地区を、アンバーなニュアンス散りばめて描いたカメラワークは素敵です。それと役者陣の演技が実に上手い! しかして、肝心のお話がプアーじゃぁねぇ。 ヘ(´Д`)ヘ 過去の黒澤さんのサイコサスペンス味を期待していて、損しちゃったわ。主演であり、盟友ともいえる役所さんが、どうして彼に逆ダメ出しできなかったのか不思議。 役所広司さんは小西真奈美さんと内縁関係で、同僚・伊原剛志さんとは友人という2軸ベクトルを、むしろ三角関係にして、たとえば”役所×伊原の関係をゲイ”としたらどうだったでしょう。ノンケの役所さんへの叶わぬ愛に悶える、伊原さん! おおっ、似合うぞ。 さすればC級レベルも、佳作になったでしょうに。フウッ。 (浅草散歩) |
花魁に成り上がり、武士に身受けされる終盤展開だったので、『伽羅先代萩』の如くに惨殺されちゃうのかとドキドキしたら、さにあらずでした。総論、日本人写真家が初監督した映画の中では、上出来の部類に入ってますよ。彼女の写真がそうであるように、蜷川実花さん独特の色彩で、吉原遊郭の映像解釈してて綺麗なの。映画「さくらん」です。ただまぁ、アップショットの時は顔立ちの存在感でごまかされるんですが、ロングショットの絵の時の土屋アンナさんの演技の緊張感のなさ、というか演技のダメさっぷりが残念です。先輩花魁(おいらん)を演じる木村佳乃さん、菅野美穂さんたちと比べちゃかわいそうだけど、カメラ位置が離れると役柄から素に戻っちやってるところがしばしばありましたよ。 #あと、劇中で、 #椎名林檎さんの唄が、 #流れっぱなし〜 #嬉しいけど、うるさいよぉ。 カード破産の借金返すためのヘルス勤めを足抜けした女子大生は、常連客をひっぱりこんで自宅売春を始めます。思いっ切り切りのよい、ご都合主義的展開で、彼女は何の苦もなく、SEXにガツガツしてない若ぁ〜いイケメンの男の子をゲット! 訳ありふうの彼は、向かいのビルの部屋のホストくんだったの。なんと美味しい〜。魔法のiらんど発の、第1回日本ケータイ小説大賞 受賞作、十和さんの「クリアネス 限りなく透明な恋の物語」(スターツ出版)です。 痛い系でしたから、泣きたい気分の時に読めば、泣けると思うの。小説というよりも、詩歌に近いものですよね。ケータイでの読ませ方の時点で、そうならざるべくなのでしょうか。 (浅草散歩) |
去年、阿部寛さんが主演のTVドラマ『結婚できない男』で、一人焼肉が笑いのネタになっていましたでしょ。月になんども一人焼肉してるんですけど、それっがナニカ? 世間的に違和感あるものなのかしらと思いましたよ。焼網占拠して、ホルモンの絨毯爆食するのって壮快!さて、宮塚利雄さんの「日本焼肉物語」(太田出版)です。この本は近代焼肉の起源、つまるところ在日韓国・朝鮮人の飲食店経営発展史でした。半島との関係性とか、日本国内においける民族問題とか、ウェットに傾きそうな主題にも関わらず、流通における”と畜”の実情や、調理団体史までドライな表現で、ちゃんと網羅していますよ。こうして美味い焼肉をいただけるのも、”と畜”技術の向上のおかげなんだなぁと、感心しました。 宮塚さんは「アリランの誕生―歌に刻まれた朝鮮民族の魂」という本を執筆する過程で、近代焼肉について全体を俯瞰することを思いついたそうです。明治の最初の焼肉店(朝鮮料亭)はどこだったのか? 所在探しから始まる取材が熱い!(結果、赤坂でした) 編集者の強い支援があったであろうと想起させる、そんな成果物になってます。 (浅草散歩) |
戦時のニヒリズムと階級闘争が描かれ、凄い内容との評判ゆえに、ずっと読んでみたかったの。大西巨人さんの小説を、全6巻で完結したコミック版から手を着けちゃいました。原作がそうなんでしょうが、ネームの量がハンパじゃなく多く、登場人物の会話内での軍隊諸規則諸条文や、和漢を問わずの文学からの引用量に圧倒されます。原作・大西巨人さん、画・のぞゑのぶひささん 脚色・岩田和博さんの「神聖喜劇」(幻冬舎)です。1942年に長崎県対馬要塞の重砲兵聨隊に新兵配属された帝國大學出の主人公・東堂太郎が、抜群の記憶力をもってして、日本軍隊の不合理さに挑みます。彼は左翼の屁理屈くんにしか見えないんだけど、後半の部落関連事件に入り込んでゆくにつれ、ニヒリズムな一個人の哲学的課題が、俄然と天皇制度の存在疑念に繋がってゆきます。よくもまぁ、ここまでマンガ化したものだと驚きました。 主人公は、増村保造監督の映画「兵隊やくざ」での脇役、田村高廣さんを虚無っぽく仕立てた雰囲気? あるいは、「日刊ゲンダイ」に連載されていた横山まさみちさんのSEXマンガ「やる気まんまん」の主人公ですかね。セックス勝負が、何でぇと問われても、何となくですょ。 #マンガ版以外でも、「神聖喜劇」は翻案されているようです。 #荒井晴彦さんによる『シナリオ神聖喜劇』。 #映画よりは、TVドラマ向きじゃないかしら。 #さすれば、主人公は山田孝之くんがいいなぁ (浅草散歩) |
![]() うちの情報処理機器コレクションの中でも、いちばんかわいいのが古い機械式計算機です(手動!)。棚に飾っているんだけと、著名なタイガー計算機ほど出回りあった品ではなかったようで、由来がよくわからなかったの。それが、かねてからワッチしていたNPO「機械式計算機の会」により、ようやく解決! 「美 機械式計算機の世界―手回し計算機を中心として」(ブレーン出版)です。元タイガー計算機にお勤めされていた渡邉祐三さんが、おとりまとめされている会なのです。国内外の機械式計算機を美麗な写真とともに、体系的に詳説しています。うっとり† #我がマシンはパイロット事務機のP-1型(1961年)で、基本構造はPinWheel。 #同社は、事務機器のパイロットがキーバーなる会社を買収して設立。 #で、1969年に製造販売終了。 (浅草散歩) |
![]() ぱっ、ぱっ、ぱっ、ぱっ♪ ぱふゅーむ! お菓子系アイドルユニットのPerfumeが、メジャーに浮上してきて(≧▽≦)です! たとえるに、Tommy febrary6のガーリッシュでポップで、ときにメロウなアート軸なるものがあれば、それをテクノなアイドル軸に変換した印象なの。収録曲「チョコレイト・ディスコ」の歌詞が、なんとも味わい深い〜。ipodのビデオで彼女たちを眺めてますが、振り付けとかビジュアルは、小さなモニタサイズに似合いますょ。そもそもフィギュアっぽいのかも。CD「ファン・サーヴィス[sweet](DVD付)」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)です。再発されたCD「Perfume Complete Best(DVD付)」も買ったので、うちの家族の人に、しょこたんを桜田淳子とすれば、Perfumeはキャンディーズですよって、説明してみました。フゥ、それって頭数しかあってない。 (浅草散歩) |
彼らの自画自賛を差し引いても、クリエィティブチームのピリピリした雰囲気が伝わってきます。井上雄彦さんのコミック「スラムダンク」が1億冊に達したとき、全国紙の新聞に個人で広告を出したでしょ。新聞広告や、資生堂のTVCMは記憶に残ってるのだけど、Web広告展開はさほどでもなかった気がするですが、その舞台裏をドキュメントしています。吉原有希さんの「インタラクティブの流儀 ブランド価値を高めるネット広告クリエイティブ」(インプレスジャパン)です。話題になったWeb広告について、クリエーターの意匠を説き明かし、クライアント企業(個人)の思惑をいかに成果物に落とし込んでいったのかをルポしてます。携帯のほうも、リッチなFlash表現なり、長尺で大画面の動画配信に対応しつつあるから、あと何年もしないうちに、こうしたテーマの本が出るんだろうなぁ。 <紹介事例> スラムダンク1億冊感謝広告 資生堂「マキアージュ」「uno」「マジョリカ マジョルカ」 アマナ「『伝える』から『伝わる』へ」 ハインツ日本「逆さケチャップ」 赤城乳業「ガリガリ君」「濃厚旨ミルク」 バスキュール オリジナルコンテンツ 富士フイルム「Forests Forever」 #もうずいぶんと前から、 #blogの文章も携帯で書いてるです。 #検索サイトやWikiで調べ物が出来る環境になってから、 #すごくべんり! #携帯でも、秀丸の如くなエディタあるといいのになぁ。 #あるんだろうか(((*^o^*) #ニュース、blog、掲示板とか、情報系サイトの閲覧は、 #携帯にすっかりシフトしちゃった。 (浅草散歩) |
リクスー(;´Д`)ハァハァ 大手出版社狙いで就活の日々を送る女子大生は、政治家一家の長女なものだから、世襲問題に翻弄されるの。彼女のステディは、脚フェチの老書道家だわ、就活仲間にホモ君がいるわと、ページをめくるのが楽しい設定でしたよ。三浦しをんさんの「格闘する者に○」(草思社)です。この本が発行された2000年は、大学新卒の有効求人倍率が1を下回っていた頃だったかと。そんな時期にも関わらず、「当日は平服でお越しください」と企業からの案内記載があったといって、普段着を選んじゃう主人公の、就活に対して”斜め上をゆこう”としていた気分に共感です。面接で「好きな作家は?」と問われるといつも「中田薔薇彦」と答えてたのは、たぶん中井英夫先生のことなんでしょう。趣味嗜好を披露するにしても、マニアックすぎる〜♪( http://www.asakusa-sanpo.com/asak_12b.html ) 自分のときの就活は、求人倍率が2以上だったかな。しかるに、明るいベージュ色のスーツに黒のポロシャツで面接会場に臨んだら、周囲のどいつもこいつもオーソドックスなスーツ姿ばかり〜、だったことありました。つうか、普通の就活スーツを1着も買っていなかったんです。そもそもの大間違でしたよ。 (浅草散歩) |
対森見町戦争推進室の"香西さん"役の地味なスーツ姿の足首がかわいい! そんな原田知世さん独特の鼻にこもった発声が、無機質でツンツンとしたお役所言葉に似合ってます。アンチエイジングのCMに出ている割には、お疲れ系の肌だったのがちょっと残念でしたよ。映画「となり町戦争」です。シュールな自治体戦争に巻き込まれる江口洋介さんと原田さんの掛け合いは、観念的な原作小説を上手く再現しています。人物の動作に奇妙な効果音を被せる1960年代っぽい手法は、ちぃとウザかった。鈴木清順さんの映画「殺人狂時代」からエンタテインメント色をそぎ落とした雰囲気ですね。 彼氏とのハメ撮りSexビデオがネット流出しちゃう、チャイルドモデル出身の美少女タレントのお話です。以上っ、それまで! 綿矢りささんの「夢を与える」(河出書房新社)です。主人公をありきたりの美少女でなく、ゲイ少年とかにすればよかったんじゃないかなぁ。(浅草散歩) |
読モしていて、クラブの女王的ポジションで、無軌道SEXまっしぐらな女子高生が、ある日、癌になるの。美少女戦士セーラームーンの火野レイこと、セーラーマーズだった北川景子さんが主演ですよ。Yoshiさん原作の映画「Dear Friends」です。序盤で彼女が親のスネかじって傍若無人している姿から一転、余命に怯える病院での姿は、感情移入を拒絶させるような演出になっています。ひとこと、自業自得といってやりたくなるくらいの落差なんです。病気になったのは、何ら彼女の責任ではないので、憐憫の情とが混ざり合った複雑な気分になってきます。なんとも、社会教育映画な味わいでした。彼女は左乳腺切除手術で一命は取り留めるも、言い寄ってきた男にラブホで、その半裸を抱くことを拒絶され、失意に打ちのめされたりと、劇画チックな問題提議シーンの連続を、北川さんが熱演してます。でも、その体当たり演技は、男優はヤクザか兵隊、女優は娼婦の役なら誰でも似合うといわれる、いわゆる邦画の方程式に当てはまるのかもしれません。それは否定などではまったくなく、将来有望な方だなぁと思った次第です。 むしろ、そんな彼女の闘病を支える女子高生を演ずる本仮屋ユイカさんのほうが、いい芝居してました。苦悶の中で笑みをたたえる表情の作り方や、”何もしない”演技の佇まいが、まるで”北島マヤ”っぽいのです! 映画「吉祥天女」での浅井由以子役をどんなふうに演じるか、さてさて楽しみ〜♪ 中央線を舞台にしていたので、太宰のごとく、心中してしまう物語だと思い込んで読んでいましたら、さにあらずでした。世間並みの大人になっていなかった自分に、焦りを感じ始めたバブル世代の42歳女性のラブストーリーなの。山田詠美さんの「無銭優雅」(幻冬舎)です。女は、いまだ独身で、両親と兄夫妻と同居していて、花屋を営んでいます。男は予備校教師でバツイチで、浮世離れ系です。うーむ、かつてTBS枠であった「木曜座」ドラマのような雰囲気でした。(浅草散歩) |
バブル時代回顧のヌルイ企画と思いきや、イケてる映画です。広末涼子さんの表情が、全盛期を彷彿とさせるかわいさなの。魂を抜かれちゃいましたよ。これ実は、家族愛テーマの泣けるストーリーだったとは、意表を突かれました。映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」です。意図してプログラムピクチャーの古典的手法を組み込むんだけど、ときに鼻につくホイチョイプロダクション映画のクセが、本作では塩梅よくまとまっています。60年代東宝映画リスペクトなキャラ造形、繰り返しシーン、分かりやすい伏線の張り方などなどが、ストーリーを殺さなくなってました。阿部寛さんも素敵なフェロモン出てたし、もう1回観てもいいかもぉ。 (浅草散歩) |
刺激臭むんむんのタイトルです。神保町の東京堂書店あたりで、恥ずかしそうに買うおじいちゃん業界人が続出しそうな予感なの。内田春菊さんの「作家は編集者と寝るべきか」(草思社)です。草思社さんのネーミングアドバイスは、いつもながら秀逸ね。タイトルから想像するような、ノハウチックな創作入門ではありません。でもでも、「人の言葉を引用するとき、語尾を勝手に作るな!」とか、創作は「記憶力が重要」って諌言は、なるほど染み入りましたよ。 後半部分は内田さんが業界&読者に対して、日常的に感じる違和感をアケスケに披露してます。近代女性が抱える男性社会ヒエラルキへのストレートな不満! あっ!、こんな雰囲気は、数年前に若くして亡くなった先輩女性編集長に似ている。彼女がなしえなかったことを、内田さんが邁進していて、なんだか思い出して泣けたの。 #さて、 #作家は編集者と寝るべきか、 #否か? #こんどみんなに聞いてみょ。 (浅草散歩) |
パパが都会で出会った再婚相手を、新しい妹とともに連れて来ます。妹は、同い歳のガングロ女子高生だったのです。初同居の日、風呂上がりに化粧を落とした彼女の素顔は、そのじつ美少女! 母屋から離れた”蔵”をリフォームした子供部屋で、異母兄妹の禁断の愛を営んじゃいます。ビバ!童貞卒業〜!と、あらすじをかい摘まんでみると、まんまギャルゲーですが、さにあらず。垣谷美雨さんの「竜巻ガール」(双葉社)です。設定は妹系でしたけど、”妹”はあくまで物語の本筋に辿り着くまでの触媒なの。だらしのない男にいつもいつも惹かれてしまう母が、はじめて甲斐性のある男のもとに嫁いだことへの娘の安心感と不安感を、誰もが持つ弱さや狡さを、向田邦子さんフレーバーな味わいで描いています。だから、わりとあっさりとした短編の仕上がりに、70年代の匂いを感じました。表題作と、「旋風マザー」「霧中ワイフ」「渦潮ウーマン」の3編を収録しています。 表紙の女子高生の写真は、 gettyimages(http://creative.gettyimages.com/)の「200381739-009」を トリミングしています。この装丁はイイ!! 島本理生さんの小説「ナラタージュ」の装丁をされた、 片岡忠彦さんが手がけられてます。 (浅草散歩) |
TBSドラマ「オレンジデイズ」のキャスティングとまんまですね。妻夫木聡さん、柴咲コウさん、瑛太さんなんですもの。手塚治虫さん原作の映画「どろろ」です。おっと、あちらの主題歌もMr.Childrenですよ。ぬいぐるみSFX部分がしょぼくて、黒澤映画へのオマージュだらけで、柴咲コウさんは滑舌が悪くってと、一笑してしまうところ満載です。とはいえ、奇譚エンターテインメントのパッケージングの中で、生命倫理と差別問題は予想以上に丁寧に描かれています。魔物に48カ所の体を奪われて生まれた百鬼丸の赤ん坊姿、そして育ての親である原田芳雄さんが足りない体を徐々に加えていく姿は、ショッキングです。わりと重苦しい気分にさせ、手放しで楽しめない作品になっていました。 欧米のエスタブリッシュメントによる世界支配の秘密会議の真偽やいかに? ダニエル・エスチューリンさん著、山田郁夫さん翻訳の「ビルダーバーグ倶楽部」(バジリコ)です。アメリカ大統領、ヨーロッパの王室、ロックフェラーやロスチャイルド財閥、世界の主要マスコミが関わる会議体、ビルダーバーグ会議なるものがあるそうです。ふーん。戦争、飢餓、疾病を利用して、2050年までに世界人口を40億まで減らすことを画策しているの。削減数は20億ですよ。結果、中国と日本の人口は合わせて、5億人〜! あと、世界市民を監視下に置く計画ってのがあるそうです。 第一段階:現金通貨を廃止、第二段階:「個人ICカード」に信用情報を含む個人情報のすべてを取り込む、第三段階:ICカードがICチップに置き換えられる、のだとか。 ちかごろ、またまた陰謀史観が流行ってきてるんでしょうか?? (浅草散歩) |
岡田准一くんが、宮沢りえさん演ずる後家さんに惚れている、いじらしい姿がかわいいの。侍の仇討ちを描いた人情喜劇映画「花よりもなほ」を上野・スター座で観ました。岡田くんの、自身の行く末を憂う眼差しと、年上女性の隣で佇む姿がなんとエロいのです。その存在だけで、観客を愉しませる数少ない若手男優ですね。へっぴり侍の仇討ち設定ですので、松田優作さんの主演映画「ひとごろし」みたいな、ルサンチマンの役回りを岡田くんが演じるお話を想像していましたが、さにあらずでした。脇を固める長屋の店子仲間たちが、喜劇部分をしっかり進めてゆきます。古田新太さん、上島竜兵さん、木村祐一さんの阿呆っぷりと、長屋セットの汚さっぷりが見事です。彼らが住む長屋には、吉良邸討ち入り前の赤穂浪士が住んでいて、主題の岡田くんの”仇討ち出来ない侍”の話を引き立てる役割を担っています。喜劇装置の仕組みとしては万全でしたが、前半での長屋住人との絡みが薄かったぶん、結末にうまく解け合ってない印象が残りました。 在日米軍横田基地を奪還すべく、なんと横田市長が政財界を手玉に取った国際謀略をはかり、米兵による中学生少女レイプ事件を偽装し、口封じのため少女を殺しちゃうところからお話しは始まりますよ。国際空港建設利権をテコに、不振に喘ぐ日米航空会社を再編させ、米軍を退かすのが狙いなの。ジョセフ・リーさん著、青木創さん翻訳の「赤く燃える空」(幻冬社)です。主人公の米側航空会社が雇った日本人経営コンサルタントが、七面六臂の大活躍で不正を暴くビジネスサスペンスなのですが、いまひとつ盛り上がりに欠ける内容でした。おそらくに、市長がどうして黒幕となり得たのかという説得描写が浅いためでしょう。設定は面白いので、西村寿行さん的なエグいアクション&ハードボイルドの味付けを加えれば、面白い映像作品になりそうな予感。 (浅草散歩) |
![]() デビュー当時のSAYAKAさんに顔立ちが似ている高山紗希さんが、桃井はるこさんの中学時代からの自伝的ドラマを演じています。プレアイドルオタクの主人公が、級友たちと溶け込めず、アキバとネットとの出会いから救済を得る作劇が、なんとも平坦なの。出演者の熱意は感じられたので、後編に期待しましょう! ドラマDVD「はるこ☆UP DATE 前編 特別版」(エイベックス)です。大画面のTVモニターへ再生したときより、PCモニターで隠れるように観てみたときのほうが、味わい深くなったのが不思議です。”モモーイ”のポジションを物語っているが如くなのでしょうか。 さて、時を同じくして発売された、桃井はるこさん初の単行本「アキハバLOVE」(扶桑社)で、彼女は戸川純さんの「遅咲きガール」は、いま聴けば腐女子のことだと書いていました。まぁ、そうもいえなくもないな。 (浅草散歩) |
|
| ホーム |
|

1970年11月25日のことは、自分はさっぱり記憶がないのですが、当時のKC庁詰めの新人新聞記者だったMHさんから、生々しい現場状況をお聞かせいただいたことが、ありましたょ。陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で、三島由紀夫さんが自決したときのことなの。同年の「よど号」 はわりと覚えるのになぁ。
JR九州の”つばめ”が、車両工場からの移送のために、艀に載せられ海を渡る写真のなんと美しいことよ! 水戸岡鋭治さんデザインのフォルムが、センス・オブ・ワンダーなの。車両開発に関する鉄ちゃん本は数あれど、鉄道車両製造に着目したものはめずらしぃです。「[図説]鉄道車両はこうして生まれる」(学習研究社)です。
「もうそろそろ同人は卒業したいかな、みたいな。」と、高校時代にコミケデビューした腐女子仲間がポツリと告るの。オタフィールドばく進中の仲間にも、いつのまにか彼氏ができちゃってて、ひとり取り残された気分に陥る主人公のこころは、二次元と三次元の狭間で揺れます。はやりの腐女子小説でなく、淡く忘れがたい思い出の儚さを描く、短編集でした。吉川トリコさんの「「処女同盟」第三号」(集英社)です。
誰もが見ようとしない、見せようとしないテーマをルポしていて、絶望的に息苦しいです。福祉棄民は、我が身の問題と自省するも、人口減少・高齢化のなかでは自然淘汰的な解決策に帰結せざるを得ないのではないだろうかと、不安になったの。山本譲司さんの「累犯障害者 獄の中の不条理」(新潮社)です。
ドリフターズの幽霊コントを彷彿とさせる、笑える作品になってるんですが、黒澤清監督の意図やいかに? 幽霊の葉月里緒菜さんの出現パターンが先読み出来ちゃって、「役所、うしろ〜!」って声をかけたくなるんですもの。映画「叫<さけび>」です。
花魁に成り上がり、武士に身受けされる終盤展開だったので、『伽羅先代萩』の如くに惨殺されちゃうのかとドキドキしたら、さにあらずでした。総論、日本人写真家が初監督した映画の中では、上出来の部類に入ってますよ。彼女の写真がそうであるように、蜷川実花さん独特の色彩で、吉原遊郭の映像解釈してて綺麗なの。映画「さくらん」です。
カード破産の借金返すためのヘルス勤めを足抜けした女子大生は、常連客をひっぱりこんで自宅売春を始めます。思いっ切り切りのよい、ご都合主義的展開で、彼女は何の苦もなく、SEXにガツガツしてない若ぁ〜いイケメンの男の子をゲット! 訳ありふうの彼は、向かいのビルの部屋のホストくんだったの。なんと美味しい〜。
去年、阿部寛さんが主演のTVドラマ『結婚できない男』で、一人焼肉が笑いのネタになっていましたでしょ。月になんども一人焼肉してるんですけど、それっがナニカ? 世間的に違和感あるものなのかしらと思いましたよ。焼網占拠して、ホルモンの絨毯爆食するのって壮快!
戦時のニヒリズムと階級闘争が描かれ、凄い内容との評判ゆえに、ずっと読んでみたかったの。大西巨人さんの小説を、全6巻で完結したコミック版から手を着けちゃいました。原作がそうなんでしょうが、ネームの量がハンパじゃなく多く、登場人物の会話内での軍隊諸規則諸条文や、和漢を問わずの文学からの引用量に圧倒されます。原作・大西巨人さん、画・のぞゑのぶひささん 脚色・岩田和博さんの「神聖喜劇」(幻冬舎)です。
うちの情報処理機器コレクションの中でも、いちばんかわいいのが古い機械式計算機です(手動!)。棚に飾っているんだけと、著名なタイガー計算機ほど出回りあった品ではなかったようで、由来がよくわからなかったの。それが、かねてからワッチしていたNPO「機械式計算機の会」により、ようやく解決! 「美 機械式計算機の世界―手回し計算機を中心として」(ブレーン出版)です。元タイガー計算機にお勤めされていた渡邉祐三さんが、おとりまとめされている会なのです。
ぱっ、ぱっ、ぱっ、ぱっ♪ ぱふゅーむ! お菓子系アイドルユニットのPerfumeが、メジャーに浮上してきて(≧▽≦)です! たとえるに、Tommy febrary6のガーリッシュでポップで、ときにメロウなアート軸なるものがあれば、それをテクノなアイドル軸に変換した印象なの。収録曲「チョコレイト・ディスコ」の歌詞が、なんとも味わい深い〜。ipodのビデオで彼女たちを眺めてますが、振り付けとかビジュアルは、小さなモニタサイズに似合いますょ。そもそもフィギュアっぽいのかも。CD「ファン・サーヴィス[sweet](DVD付)」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)です。
彼らの自画自賛を差し引いても、クリエィティブチームのピリピリした雰囲気が伝わってきます。井上雄彦さんのコミック「スラムダンク」が1億冊に達したとき、全国紙の新聞に個人で広告を出したでしょ。新聞広告や、資生堂のTVCMは記憶に残ってるのだけど、Web広告展開はさほどでもなかった気がするですが、その舞台裏をドキュメントしています。吉原有希さんの「インタラクティブの流儀 ブランド価値を高めるネット広告クリエイティブ」(インプレスジャパン)です。
リクスー(;´Д`)ハァハァ 大手出版社狙いで就活の日々を送る女子大生は、政治家一家の長女なものだから、世襲問題に翻弄されるの。彼女のステディは、脚フェチの老書道家だわ、就活仲間にホモ君がいるわと、ページをめくるのが楽しい設定でしたよ。三浦しをんさんの「格闘する者に○」(草思社)です。
対森見町戦争推進室の"香西さん"役の地味なスーツ姿の足首がかわいい! そんな原田知世さん独特の鼻にこもった発声が、無機質でツンツンとしたお役所言葉に似合ってます。アンチエイジングのCMに出ている割には、お疲れ系の肌だったのがちょっと残念でしたよ。映画「となり町戦争」です。シュールな自治体戦争に巻き込まれる江口洋介さんと原田さんの掛け合いは、観念的な原作小説を上手く再現しています。人物の動作に奇妙な効果音を被せる1960年代っぽい手法は、ちぃとウザかった。鈴木清順さんの映画「殺人狂時代」からエンタテインメント色をそぎ落とした雰囲気ですね。
彼氏とのハメ撮りSexビデオがネット流出しちゃう、チャイルドモデル出身の美少女タレントのお話です。以上っ、それまで! 綿矢りささんの「夢を与える」(河出書房新社)です。主人公をありきたりの美少女でなく、ゲイ少年とかにすればよかったんじゃないかなぁ。
読モしていて、クラブの女王的ポジションで、無軌道SEXまっしぐらな女子高生が、ある日、癌になるの。美少女戦士セーラームーンの火野レイこと、セーラーマーズだった北川景子さんが主演ですよ。Yoshiさん原作の映画「Dear Friends」です。序盤で彼女が親のスネかじって傍若無人している姿から一転、余命に怯える病院での姿は、感情移入を拒絶させるような演出になっています。ひとこと、自業自得といってやりたくなるくらいの落差なんです。病気になったのは、何ら彼女の責任ではないので、憐憫の情とが混ざり合った複雑な気分になってきます。なんとも、社会教育映画な味わいでした。
中央線を舞台にしていたので、太宰のごとく、心中してしまう物語だと思い込んで読んでいましたら、さにあらずでした。世間並みの大人になっていなかった自分に、焦りを感じ始めたバブル世代の42歳女性のラブストーリーなの。山田詠美さんの「無銭優雅」(幻冬舎)です。女は、いまだ独身で、両親と兄夫妻と同居していて、花屋を営んでいます。男は予備校教師でバツイチで、浮世離れ系です。うーむ、かつてTBS枠であった「木曜座」ドラマのような雰囲気でした。
バブル時代回顧のヌルイ企画と思いきや、イケてる映画です。広末涼子さんの表情が、全盛期を彷彿とさせるかわいさなの。魂を抜かれちゃいましたよ。これ実は、家族愛テーマの泣けるストーリーだったとは、意表を突かれました。映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」です。
刺激臭むんむんのタイトルです。神保町の東京堂書店あたりで、恥ずかしそうに買うおじいちゃん業界人が続出しそうな予感なの。内田春菊さんの「作家は編集者と寝るべきか」(草思社)です。
パパが都会で出会った再婚相手を、新しい妹とともに連れて来ます。妹は、同い歳のガングロ女子高生だったのです。初同居の日、風呂上がりに化粧を落とした彼女の素顔は、そのじつ美少女! 母屋から離れた”蔵”をリフォームした子供部屋で、異母兄妹の禁断の愛を営んじゃいます。ビバ!童貞卒業〜!と、あらすじをかい摘まんでみると、まんまギャルゲーですが、さにあらず。垣谷美雨さんの「竜巻ガール」(双葉社)です。
TBSドラマ「オレンジデイズ」のキャスティングとまんまですね。妻夫木聡さん、柴咲コウさん、瑛太さんなんですもの。手塚治虫さん原作の映画「どろろ」です。おっと、あちらの主題歌もMr.Childrenですよ。ぬいぐるみSFX部分がしょぼくて、黒澤映画へのオマージュだらけで、柴咲コウさんは滑舌が悪くってと、一笑してしまうところ満載です。
欧米のエスタブリッシュメントによる世界支配の秘密会議の真偽やいかに? ダニエル・エスチューリンさん著、山田郁夫さん翻訳の「ビルダーバーグ倶楽部」(バジリコ)です。アメリカ大統領、ヨーロッパの王室、ロックフェラーやロスチャイルド財閥、世界の主要マスコミが関わる会議体、ビルダーバーグ会議なるものがあるそうです。ふーん。
岡田准一くんが、宮沢りえさん演ずる後家さんに惚れている、いじらしい姿がかわいいの。侍の仇討ちを描いた人情喜劇映画「花よりもなほ」を上野・スター座で観ました。岡田くんの、自身の行く末を憂う眼差しと、年上女性の隣で佇む姿がなんとエロいのです。その存在だけで、観客を愉しませる数少ない若手男優ですね。
在日米軍横田基地を奪還すべく、なんと横田市長が政財界を手玉に取った国際謀略をはかり、米兵による中学生少女レイプ事件を偽装し、口封じのため少女を殺しちゃうところからお話しは始まりますよ。国際空港建設利権をテコに、不振に喘ぐ日米航空会社を再編させ、米軍を退かすのが狙いなの。ジョセフ・リーさん著、青木創さん翻訳の「赤く燃える空」(幻冬社)です。
デビュー当時のSAYAKAさんに顔立ちが似ている高山紗希さんが、桃井はるこさんの中学時代からの自伝的ドラマを演じています。プレアイドルオタクの主人公が、級友たちと溶け込めず、アキバとネットとの出会いから救済を得る作劇が、なんとも平坦なの。出演者の熱意は感じられたので、後編に期待しましょう! ドラマDVD「はるこ☆UP DATE 前編 特別版」(エイベックス)です。