魯山人の料理の王国/芸術起業論

山椒魚は、よーく煮て食べると美味いそうですよ。腹を割くと、厨房どころか家中に山椒の香りがたちこめるんですって! うげー。マンガ「美味しんぼ」の海原雄山のモデルとしてのほうが最近は有名な、北大路魯山人さんの「魯山人の料理王国」(文化出版局)です。魯山人さんが経営していた星岡茶寮の個人誌向けに執筆したエッセイがまとめられています。美食の蘊蓄ばかりと思いきや、昭和初期のモダン感覚のほうが色濃く出ています。和食一辺倒でもなく、てっきり戦後の文章なのかと勘違いしちゃうほど、モダァーンなの。今読んでみて、古さを感じません。去年から今年は白州ブームだったから、なんとなしに来年は魯山人ブームがふたたび来そうな予感がします。




その北大路魯山人を、「もてなしに集中し」「階級社会を軸とする華やかな芸術」と評価しています。村上隆さんの「芸術起業論」(幻冬舎)です。世のオタクから総スカンをくらった、海洋堂とのコラボレーションの際の自虐的なエピソードが面白いです。それは脇道でして、本書の主張は世界基準の「文脈」を理解せねば、世界の評価は得られないってことなの。文系の学問や文化、その範疇ともいえる娯楽に携わる若い人たちへの啓蒙書です。「うるせぇ」と感じるか、「その考え、わかるわかる」と感じる二項対立状態が、ざわざわと胸中に浮かび上がってきます。「価値を生むのは、才能よりサブタイトル」との村上さんのお言葉、好きです。



浅草散歩

【2006/09/25 00:57】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
夜の帳の中で/こんな女でごめんあそばせ

吾妻ひでおさんの描く、ぐにょぐにょした毛のない生物(?)が好きなのです。とかげの”しっぽがない”は、あんまりにもかわいいので、中国産の石を素材に、彫刻作品作ったりしたことあるくらいなの。雑誌「少女アリス」や「奇想天外」「SFマンガ競作大全集」に掲載されていた、吾妻ひでおさんのロリコン趣向の作品が1冊にまとまってました。吾妻ひでおさんの「夜の帳の中で」(チクマ秀版社)です。「陽射し」「帰り道」「ぬいぐるみ」「海から来た機械」など、もいちど読みたかったものばかりで満足ですよ。篆刻用の石は、やわらかいですし、お安いので、ちょっとした彫り物に手頃ですよ。

チクマ秀版社のホームページを覗いてみましたら、他の出版物も渋いっ! 吾妻さん以外のセレクションも気になりました。




キーボードをタイプする指先にすら、Love&Popって刺墨が入ってそう。エロいというより、性に奔放なの。90年代青春謳歌系女子の文体が、愉快なエッセイでした(読み手によってはむかつくのかな)。小悪魔ブームの火付け役、蝶々さんの「こんな女でごめんあそばせ」(マガジンハウス)です。2003年の雑誌「hanako」の連載と、最新の書き下ろしをまとめています。2006年バージョンのほうは、経年変化というか、熟成しちゃっててつまんな〜い。


浅草散歩

【2006/09/24 00:21】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
昼の学校 夜の学校/PAUL&JOE

職場も変わったことだし、心機一転ということでまたぞろ”写真趣味”を復活してみようかと思ってますよ。書生のポンちゃんの展覧会で、お目にかかったことある森山大道(もりやま だいどう)さんの本を読んでみました。「昼の学校 夜の学校」(平凡社)です。かつては、ローキーなカラーのスナップ写真や、ハチミリフィイルムを撮ることに熱中したけど、いまはモノクロ写真に興味ありです。この、森山さんの講義録で心に残ったのは、「写真は光と時間の化石である」っておことばなの。銀塩写真を鉱物にたとえるなんて、理にかなってるし、ロマンティックだわぁ〜。





springにポルジョの手帳が! って衝動的に買ったの。「Spring 11月号」(付録:PAUL&JOE特製手帳)です。したらば、ただの"お帳面"でした。ツマラナス(´・ω・)



浅草散歩

【2006/09/22 03:13】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
時をかける少女/アメリカ第二次南北戦争

この作品、ネットで評判がいいのは、何かの策略かもしれませんよ。かつてのSFジュブナイルを期待していったので、がっかり〜。なんともライトノベル風味で、原作の設定だけを借りた別物でした。映画「時をかける少女」(細田守監督)です。精緻な背景、象徴的なカットワーク、登場人物たちの心理描写の細やかさは素晴らしいです。ここ最近に見たアニメ作品の中では、ナンバーワンだと思うの。
が、ものたりない。ノスタルジックな尾道を舞台にした原田知世版、NOKKOの主題歌がロマンティックだった内田有紀版にあった、”時の儚さ”、”性へのめざめ”が感じられないのです。主人公と男友達2人(ひとりは未来人)の三角関係の起伏が分かりづらいことが原因かなぁ。せっかく2006年版にリメイクするなら、主人公の処女性にこだわった過去作品と決別して、非処女を起点としたエグイ三角関係にすればよかったと思います。それに、叔母役の芳山和子の登場は、ちょいと邪魔(だって、ケン・ソゴルとの再会を期待しちゃうじゃないですか)。



#渋谷円山町の映画館、Q-AX シネマにはじめていったよ。

#周囲はご存じ、ラブホ街!!

#このロケーションは、ウブな映画愛好家カップルにぜひオススメ!!

#発展にぴったりよ。

#リョウがいっていた、

#「ユーロスペース」が移転して出来た映画館ってこれかぁ。




「アメリカは成功したオウム真理教なのです。」と、一刀両断してしまいます。2013年の大統領の暗殺事件をきっかけに、南北で内乱状態になってしまったアメリカの姿を描いたポリティカル・フィクションなの。佐藤賢一さんの「アメリカ第二次南北戦争」(光文社)です。米国の文化へのあこがれと、その市民社会の人種差別的な現実、そして覇権主義への嫌悪がいりまじった物語は、矢作俊彦さん×大友克洋さんのマンガ「気分はもう戦争」を再び読んだような気分にさせてくれます。そうそう、あの作品の舞台は、近未来の中ソ戦争でした。

本書は、日本政府のキャビネットマガジンの仕事をしている日本人ジャーナリストが主人公で、彼と艶っぽいイタリア系米国人女性、そして北部側の義勇軍に参加している日本人男性の3人が、停戦中の南部へと旅します。南北戦争の真相を探る旅です。近未来の南北戦争ですから、まごうことなきフィクションですが、描かれる米国像は、ひたすら醜いものです。どこまでが作者の主観で、どこからが客観なのか、混乱しちゃいます。



浅草散歩

【2006/09/18 21:20】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
パビリオン山椒魚

麻生祐未さんの儚い美貌を拝めるのは、そろそろ終わりかと感無量になりましたよ。香椎由宇さんの母親役なんですもの。映画「パビリオン山椒魚」(冨永昌敬監督)です。150年生きている山椒魚のキンタローを巡る旧家のゴタゴタに、アレゲなレントゲン技師がからむコメティです。レントゲン医師役のオダギリジョーさんが、セクシーでかっこよくて、奔放で無意味な台詞まわしが似合ってて、素敵!! 彼を翻弄する18歳の女子高生役、香椎由宇さんのコメディエンヌぶりも、なかなかの貫禄です。前半のミステリタッチな展開に比べ、後半のなんと破廉恥で、壊れっぱなしの映像にあきれかえります。 ”物語性”を放り投げてます。鈴木清順監督の作品のような意味不明調がキライじゃない方と、オダギリ&香椎ファンのための、モダーン・ルノワールな一本なの。




イラストレーションよりも、アニメの演出に関する記事が目立ってきたような気がしますよ。読者のビジュアルの嗜好性が、そっち分野にふれてきてるのかな。「季刊エス vol.16」(特集:シークレット・ヒーロー)です。



浅草散歩

【2006/09/17 23:18】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
シュガー&スパイス 風味絶佳/COMIC リュウ

NTR!! せっかく出来た彼女なのに、結局のところ元カレに寝取られちゃった男の子。そんな肩身の狭〜い男の子のお話といっては、身も蓋もないんですけれど、やっぱりラストで泣ける映画ですよ。「シュガー&スパイス 風味絶佳」(中江功監督)です。柳楽優弥くんと沢尻エリカさんの表情は、演技というよりも、いまの彼らの年齢でしか表現できないものでしょう。東福生駅前で、柳楽優弥くんが沢尻エリカさんに初キッスを迫るも、拒絶されちゃうシーンが印象に残りました。彼らの演技があまりに自然なものですから、ディスカバー・チャンネルの自然動物ドキュメントを観て、感動しているような感覚に陥りました。

そして、主演の二人のみずみずしさは、祖母役・夏木マリさんの存在感をもってして、さらに昇華されていきます。東福生が舞台で、夏木マリさんがバーの女主人といったら、肩に力入ってしらけちゃいそうな演出になるのでは? と心配していたけれど、その点は編集力でカヴァーした印象です。上手い!! 山田詠美さんの原作短編小説「風味絶佳」を読んでみたいな。きっと、それはそれで違った感想になるのでしょう。



#東福生の空の質感、そして夕陽が、やたら懐かしいです。

#学生時代にT先輩が監督した「影踏み」という自主映画で、

#ロケにいったことあるからなの。




押井守さん監督の「女立喰師列伝」DVDアニメが付録についていました。創刊誌「月刊 COMIC リュウ」(徳間書店)です。神保町の某書店でフライング購入。

「ケツネコロッケのお銀」を演じる兵藤まこさんは、実は声優さんだったと、これを買って知りました。彼女が美しく撮れてるところがよかった〜。と、それだけでして、映画のお話そのものは、本編を見てない私にとって、意味も分からず、面白いものではありませんでした。



浅草散歩

【2006/09/16 21:11】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
キリハラキリコ/人はなぜレイプするのか

表紙のイラストは、浅羽容子さんの作品です。一見、昭和浪漫っぽい絵柄なんですが、よーく見ると、主人公の頭上の赤色したものは、リボンではなく、墨をびゅびゅっと吐く蛸なんですよ。読後に、その蛸に気づきました。紺野キリフキさんの「キリハラキリコ」(小学館)です。

強くなりたいロボット(8歳)、暦屋とその娘といったシュールな登場人物たちと過ごす女子生徒、キリハラキリコが綴る日記形式のお話は、なんとも不条理なの。エドワード・ゴーリーさんの絵本のような、ブラックな味わいとでもいうのでしょうか。ちょっとばかし心に残るお話です。




自然主義の非科学性をひたすら批判する冒頭で、すでにうんざりですよ。ランディ・ソーンヒルさん×クレイグ・パーマーさん著、望月弘子さん訳「人はなぜレイプするのか 進化生物学が解き明かす」(青灯社)です。性差別問題のこれまでの社会学的言説は、すべからく進化論で解釈することによって、無意味に帰結するであろう的に、何度も繰り返される論調にうんざりしちゃいます。なんとも、議論の提示方法が、意図的だろうけど、乱暴なの。

進化生物学的なレイプの究極原因は、男女相互にそなわった繁殖に適合するためのコストと断言するのが、わたしには肌感覚的にあいません。差別的な優生思想っぽい書き方するからだと思うのです。解説文を書かれている長谷川眞理子さん(総合研究大学院大学教授)が、本書の欠点を指摘するのもうなずけます。



浅草散歩

【2006/09/15 23:15】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Strawberry shortcakes/ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実

「ああ 恋がしたい 恋がしたい恋がしたい」と、黒ベタに白文字のモノローグが目に染みます。過食症のイラストレーターの塔子、彼氏を寝取られたOLのちひろ、フリーター・里子、ホテトル嬢・秋代の4人の女性の日常をスケッチした、せつない作品なの。魚喃キリコさんのマンガ「Strawberry shortcakes」(祥伝社)です。こんど映画化されるらしいです。ホテトル嬢の秋代が、友達以上恋人未満のキクチくんに、一発させてと懇願するシーンは、昔ならば日活ロマンポルノやATG作品でよく描かれていた、男性側からせがむシチュエーションでしょう。男女の位相が逆転してても、同じように感動するのが不思議だったりします。




時給8ドル以下で働く、米国の「働く貧困層(=ワーキング・プア)」の姿って、ひたひたと日本にも迫っているって実感があります。バーバラ・エーレンライクさん著×曽田和子さん訳の「ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実」(東洋経済新報社)です。たとえば、IT長者のようなネオ・アッパークラスの起業を、土台で支えているのは、実は代替可能な低賃金労働者なのではないかと、ふと思いました。

「ウェイトレス」「掃除婦」「スーパーの店員」といった職種は、本書で作者が体験したものですが、ここにカギ括弧で括って抜き出すだけでは、下層社会の現実味は伝わってきません。ウォルマートで働くことが、どうしてワーキング・プアに関係してくるのかは、ぜひ本書をご一読くださいまし。住宅不足の問題や、求職の歳の薬物検査問題など、失業率だけで労働問題を評価できなくなってきている、ヤヴァイ実態が明らかになります。



浅草散歩

【2006/09/14 23:58】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「LONG HAIR BOY 市ヶ谷編」/「hon・nin」

「できたばかりの学生会館はほとんどの施設(ホール、部室、トイレや自動販売機)を「共産主義的」学生が自主管理し(カップライスという共産主義的食物を売っていた....)」と、市ヶ谷の某大学の1974年の乾いた風景を堤幸彦さんが描写していますよ。学生注目〜! と、懐かしいかけ声を叫びたくなるの。小説「LONG HAIR BOY 市ヶ谷編」です。TVドラマ「ケイゾク」「下北サンデーズ」の演出をされている堤幸彦さんが、H大ご出身とはじめて知りました。掲載されているのは、大人計画の松尾スズキさんがスーパーバイザーの文芸誌「hon・nin」(太田出版)です。その連載です。

オープニングには寺山修司の天井桟敷が来たという、学生会館はもうありません。前川国男門下の建築家・河原一郎さんの名作なのに・・・ね。ガラスカーテンウォールの機能美がすてきな55年館はまだあるようです(学祭のとき、トラ箱となる511教室のある棟ですよ)。



#はて、通教棟ってなに?

#かつてわれわれが撮影し、編集した数々のフィルムが眠っているらしい。



浅草散歩

【2006/09/12 01:06】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
LOFT/黒い傘の下で日本植民地に生きた韓国人の声

ホラーはキライなんですが、中谷美紀さんと豊川悦司さんの共演を楽しみだったので、映画「LOFT」を観ましたよ。千年前の女性ミイラをめぐるホラーなんですが、いまいち消化不良な展開に眠くなっちゃいました。幽霊役の安達祐実さんの出演シーンで、ぎょっと目が覚めます。それまでの雰囲気が壊れてゆきます。安達祐実さんの子役時代の個性が強烈すぎだからでしょう。後半は黒澤ホラーギミック満載なのに、オペレッタ風味のラブストーリーのようです。黒澤清監督さま〜、これって不条理コメディ? 壮大な自主映画な印象です。大林宣彦監督の大昔の自主映画『EMOTION=伝説の午後=いつか見たドラキュラ』を思い出しました。





個人的体験の聞き書きから、”日本帝国の威圧”とともに”植民地の近代化”の姿が浮かび上がってきます。ヒルディ・カンさんの「黒い傘の下で日本植民地に生きた韓国人の声」(ブルース・インターアクションズ)です。いまいまカリフォルニア州在住の韓国人たちに、1910年〜1945年の日本植民地時代の自国での生活をインタビューしています。たとえば、日本帝国の武力により李朝が崩壊したのちの植民地抑圧的な教育制度を、俯瞰から論ずるのではなく、
当時のふつうのこどもたちにどう受け止められていたのか。とつとつと描写してゆくの。大人たちの李朝時代の価値観を否定し、民族独立へむけた近代意識が萌芽していく姿に感動します。そして、われわれの国が、隣国へなしたことは、いまもって歴史の彼岸にはなっていないのだと、あらためて理解なの。



浅草散歩

【2006/09/11 02:58】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出版業界最底辺日記/涼宮ハルヒの公式

「あんたの売れ行き不明の単行本中心に、この業界動いてんじゃねぇ」「”エロ劇画”が死滅しつつあるオナメディアであるという現実」、、、エロ漫画業界の下請け編集者の1990年から2005年までの毒舌日記なの。塩山芳明さんの「出版業界最底辺日記 エロ漫画編集者「嫌われ者の記」」(筑摩書房)です。東京都の不健全図書指定に怒り、印刷所の営業に怒り、漫画家に怒り、とすさまじい熱気ムンムンの本ですよ。90年代のエロ劇画をとりまいていた業界事情のすさまじさに驚きました。





どんなものかいなと、「涼宮ハルヒの公式」(角川書店)を買ってみた。小さい想像力で、てこの原理的に、大きく妄想できるのが魅力的なんですね。



浅草散歩

【2006/09/09 02:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
エンドレス・ワールド/サルでも描けるまんが教室

ケータイ電話会社に勤務する派遣女性社員の姿が、適度にリアリティをもって描かれてて、愉快でしたよ。佐伯紅緒さんの「エンドレス・ワールド」(世界文化社)です。女性のための社会派ミステリとでもいうのでしょうか。主人公は、ふとしたきっかけから知り得た会社の不正を、友人たちと暴くの。働く女性のためのこうした小説が増えてて楽しみ。「キレイになる私」でデビューした、カミタミカさんの唄のような世界観です(http://www.kamitamika.com/disco.html)。






17年という歳月を経て、マンガ界もかわりつつあるのに、まだ笑える。相原コージさん×竹熊健太郎さんの「21世紀愛蔵版 サルでも描けるまんが教室」(小学館)。


浅草散歩

【2006/09/08 02:49】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
資本主義に徳はあるか/ショーケン

「出発点は、革新的で人間的な前衛でした。行きついた先は老人たちの古ぼけた退廃的な特権者の官僚[ノーメンクラチューラ]だったのです」っていう、社会主義批評が印象的でした。まるで、社会主義にかぎらない身近な課題じゃぁないですか。アンドレ・コント=スポンヴィルさんの「資本主義に徳はあるか」(紀伊國屋書店)です。社会主義との比較もしつつ、資本主義での”道徳”と経済の関係性を論評していますよ。「企業倫理」ってキーワードを標榜するのが企業で流行している事象は、たしかに妙に思ったの。人間性よりも経済合理性を追求してしかるべき企業が、なんでモラルに回帰しているのか(奇妙だ)。フランスの政治や労働市場の変化をふまえて論じています。



#紀伊國屋書店(出版部)の本は、いつも目が離せません。

#企画が前衛的なんですもの。




わぉ、ショーケン!! 萩原健一さんの唄「ハロー・マイ・ジェラシー」をヘビーローテーションで聞いてます。これは名曲〜。スローなテムポではじまって、さびでシャウトするショーケンの声が、声が、素敵。


浅草散歩

【2006/09/07 01:57】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
アキハバラ@DEEP/ゴールデン街

山田優さんが出ること以外は、まったく期待していなかったのだけど、けっこう良かったですよ。傑作というより、怪作!といえましょう。映画「アキハバラ@DEEP」です。寺島しのぶさんが、ブラジリアン柔術の達人で、山田優さんとキャットファイトするんです。凄い〜。三浦春馬くんのノーマルスーツ姿(の股間)かわいい〜。監督さんは「東京タワー」「大停電の夜に」を撮った源孝志さんです。それらに比べて、おそらくに限られた予算だったでしょうに、キメの映像はきれいなの。群像劇の描き方、終盤の描き方といい、流石です。石田さんの原作よりもいいじゃん。




新宿ゴールデン街で、はしご酒〜。メイドバーでも大騒ぎ〜。写真は、唯尼庵に貼ってあったポスターなの。本日の収穫は、大学時代の友人たちと飲んだくれたことと、萩原健一さんの唄で長らく曲名を忘れていたものを思い出せたこと!! 高校の時に撮った8ミリ映画のエンディングに、先輩が選曲していましたの。へべれけで帰宅し、さっそくネットでCD買っちゃった。



浅草散歩

【2006/09/04 03:07】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ぼくだけの☆アイドル

「しょこたん中川翔子さんが推薦」って帯に惹かれて読んでみたの。昆虫ショップに勤める、独身27歳の彼女なしオトコのお話、新堂冬樹さんの「ぼくだけの☆アイドル」(光文社)です。主人公は、アイドル”高鳥美千”の追っかけくんなんですが、自分が彼女と心通わせてると思い込んでる痛いひとです。著者は趣味にかぎらず、普段の生活においても自意識過剰が暴走気味で、自己正当化に逃げ込んじゃう傾向があると、青年心理分析してるのかな。同じように青年心理を題材にした佐藤秋美さんの「ディア セイコ」のように、心打たれるものはありませんでした。あちらは男女雇用機会均等法時代のジェンダー論が背後にあったりと、立脚するところがずいぶんと違うんですけど…

本書は後半にツンデレ少女を登場させて、トレンドのツボを押さえつつも、オチがオチてない感が拭えず、消化不良でした。



浅草散歩

【2006/09/01 03:06】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |