ダ・ヴィンチ・コード/強運の持ち主

日本語吹替版を観てよかった〜。おそらくに、原作をぎゅんぎゅんとはしょっているのであろう、ストーリーが分かりやすかったです。映画「ダ・ヴィンチ・コード」です。原作読んでませんが、いまいちサスペンス感の足らない印象でした。(周囲の話を聞くに、)原作ではもっとミステリーな展開なんでしょ。

「アメリ」の主演だったオドレイ・トトゥさんが演じる、暗号解読官のソフィの地味な衣装が、地味なりに素敵だなぁと、そこばかり感心してしまいました。薄いブルーのシャツが似合います。マニア視点でいえば、いちばんの見どころは、そこでしょう。




つい先だって、知人の付き添いで、赤坂の路上占い師さんのお仕事ぶりを拝見しました。見料は3000円。ちょうど読んでいた本、瀬尾まいこさんの「強運の持ち主」(文藝春秋社)の主人公と同じ、若い女性が占い師さんです。たあいのない質問に対しての、切り返しの話術が上手いなぁと感心しました。

さて、本の方は短編集です。元OL占い師のもとに訪れる珍客の悩みを、彼女が解決していく、”読むサプリ”っぽい掌小説。むちゃくちゃ面白いわけじゃあないのですが、主人公へなんとはなしに共感です。





浅草散歩

【2006/05/29 01:19】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
海猿/少女小説から世界が見える

感動したし、泣けましたよ。でもでも、カップルのためのラブラブ映画になってしまって残念です。潜水士たちの肉体美と、バディ同士のホモっぽい連帯感が、真骨頂だったと思うの。伊藤英明さん、加藤あいさん主演の映画「LIMIT OF LOVE 海猿」です。映画館から出て行くカポーたちが、くちぐちに”感動〜”と言い合っているのを盗み聞きしつつ、違和感を覚えたわけ。















副題がなにやらアニメに媚びている印象があって、買うのを1週間ほど躊躇してしましましたが、買って良かった!! 児童文学についての、すばらしい論文です。川端有子さんの「少女小説から世界が見える 〜ペリーヌはなぜ英語が話せたか〜」(河出書房新社)です。

19世紀後半〜20世紀初頭にかけて執筆された『若草物語』『家なき娘』『小公女』『赤毛のアン』『あしながおじさん』の少女向け5作品を主題として、児童文学の近代史を分析しています。「ペリーヌが英語…」ってのは、『家なき娘』の主人公ペリーヌが、フランス人の父と、インド人の母を持っていて、東インド会社統治が終わった英国植民地下インドで生まれたことを端的に表しているのです。

孤児テーマと、同時期の資本主義や社会主義、そして英国の植民地政策が如何にして、こうした作品に投影されているかなど、考察が簡潔に展開されていて読みやすいの。

古典少女小説を分析することは、グローバルでいえば南北問題や、国内でいえば帰国子女教育(または子女の海外留学)など、現代分析に通じる新しい英米文学論のテーマですね。著者の川端さんの切れ味は鋭いです。タイトルに偽りなし。



#『赤毛のアン』を翻訳し、1952年に日本で初めて世に出した

#村岡花子さんの偉業について、もっと知りたくなりました。



<本書でとりあげている主要な少女小説>

『若草物語』(1868年刊行) 作:ルイザ・メイ・オールコット Louisa May Alcott

『家なき娘』(1893年刊行) 作:エクトル・マロ Hector Malot

『小公女』(1905年刊行) 作:フランセズ・ホジソン・バーネット Frances Hodgson Burnett

『赤毛のアン』(1908年刊行) 作:ルーシー・モード・モンゴメリ Lucy Maud Montgomery

『あしながおじさん』(1912年刊行) 作:ジーン・ウェブスター Jean Webster




浅草散歩

【2006/05/15 01:45】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
移動販売で成功する本/妄想少女オタク系
2003年あたりがピークとなった都内のオフィスビル供給過多問題で、ランチ難民が続出したためか、オサレ〜なスポットへの移動販売車の出店が目立つようになってます。出店現場側の声をまとめた本が出ていました。烏川清治さんの「移動販売で成功する本」(旭屋出版)です。

烏川さんは、ネオ屋台村を企画し、全国で100台以上のランチ、カフェ、イベントケータリングの移動販売車を統括しているの。第1章の18出店車のケーススタディーがひたすら長い!! でも、それぞれの屋台のオーナーの意気込みが伝わってきて、感動。路面商売って素敵だと思う。

第2章が始まるのは、ようやく159頁で、烏川さんの持論が紹介されはじめます。もう、この本も終盤ですよ〜。まぁ、移動販売車に関してのノウハウは満載なので、屋台に興味を持っている方には参考になる本です。



<ネオ屋台村HP>

http://www.w-tokyodo.com/neostall/index.html




腐女子と一般男子の恋愛コメディ!! 紺條夏生さんの「妄想少女オタク系 第1巻」(双葉社)が楽しいです。前の職場にいた後輩のヤオイ腐女子がカレシを得るまでの恋愛過程と、まったーくそっくりだったりして、ふふふと楽しめました。寝ても覚めても二次元妄想していた彼女、元気してるかな。



浅草散歩

【2006/05/14 01:11】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ひとくちの甘能

「いとおしむように果肉を舌で溶かし、間もなく到達する種の周辺に付着した味の濃い部分を、味蕾の一つ一つを駆使してなぞっていく……。」と、果物としての”梅”の味わい方の描写が官能的ですよ。酒井順子さんの「ひとくちの甘能」(角川書店)です。雑誌「オズマガジン」で2000年4月〜2001年9月の連載をまとめたもの。夏をまえにして、上野・みつばちの小倉アイスが食べたい。ほかにも食べたい甘味の写真が季節ごとにのっていて、うっとりします。



浅草散歩

【2006/05/13 01:38】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
美少年映画セミナー/技術空洞

スタイル画の第一人者・長沢節さんのイラストは、唇を描く筆づかいが魅力的です。腕、脚、腰など、関節の曲線がセクシー! その彼が、美少年映画を選んでます。長沢節さんの「美少年映画セミナー」(角川書店)。

雑誌『so-en』で1984年〜1994年にかけて連載されたいた「セツ・シネマ・セミナー」を底本として、長沢さんの美少年映画ベストなどの書き下ろしを加えた本なの。あの頃は、「モーリス」「アナザーカントリー」「マイ・ビューティフル・ランドレット」「蠅の王」「さよなら夏のリセ」など、いまだに心に残る美少年映画が多かった時代です。美少年俳優は、なんとも儚いね。






組織が壊れ、個人の身の置き所がなくなり、諦念を通り抜けての告発って、読んでて辛いの。宮崎琢磨さん「技術空洞 VAIO開発現場で見たソニーの凋落」(光文社)です。著者が在籍してた、初期VAIO開発チーム礼賛が鼻につきます。使い道のない意味不明ソフトばかり入れていたのは、こいつらだったのか!! と、90年代のVAIOシリーズ愛好家としてイライラしましたよ。



浅草散歩

【2006/05/08 00:02】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ソフィーとクリエ/Annzの和装ドール/右翼・行動の論理

秋葉原・ラオックス ザ・コン館のまえで、局所的に話題になっていたソフィーとクリエが抽選会をやっていました。指揮官らしい黒服の偉い人(左)が、わざと彼女たちに云わせていたのでしょうか? ソフィーとクリエが「個人的には・・・の本が欲しいんです」とおっしゃるので、そこで指定されたオンラインゲームの本を3冊買って、貢いだの。もし、黒服の人に回収されてしまっていたら残念です。クジの抽選では、末等のクリアファイルが当たりました。











杏/Annzの和装ドールって、生地の選び方がキュートです。「Dolly bird vol.7」(特集:AIRLINE)で、特集にあわせて千鳥格子の生地を使ったドールを誌上通販してます。ますます、はまりそうです。



http://www.annz.jp/










自民党・河野邸の焼き討ち(1963年)、経団連本部襲撃(1977年)などで名高い行動右翼の野村秋介さんが生きていたら、いま2006年をどう評していたんだろう。平成元年に出された対談集「行動右翼入門」が、復刻され、そんなこと考えました。猪野健治さんの「右翼・行動の論理」(筑摩書房)です。各発言に出てくる右翼&民族派関連事件や人名への注釈が、やたらと細かく記載されていて、リファレンスとしても便利です。野村さん曰く、右翼とは突き詰めると「権門に媚びず、名利を求めず、飄々と野を行く猛虎の如く」だそうです。群青な生きざまだわ。





<目次>

第一部 行動右翼入門

発言者:衛藤豊久さん、野村秋介さん



第二部 右翼民族派の現在

発言者:阿形充規さん、蜷川正大さん



※猪野健治さんが各対談のホスト



浅草散歩

【2006/05/07 22:47】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
カンニング少女/北朝鮮に潜入せよ

西島大介さんが描く表紙がかわいい! 主人公と友人たちの交流もかわいい! 黒田研二さん「カンニング少女」(文藝春秋社)です。不慮の事故で亡くなった姉、その真相を突き止めるため、難関・馳田大学入試に”カンニング”でチャレンジする女子高生が主人公です。周囲のキテレツな友人たちが、カンニング・テクニックを惜しみなく彼女に提供していくの。かつての聖日出夫さんのマンガ「試験あらし」のような、受験へのガツガツ感はありません。帯にミステリーって冠しちゃったことで、マニアの方から辛い評価もあるでしょうが、けっこう楽しめましたよ。その点、損してる。ライトノベル・フレイバーのボーイ・ミーツ・ガール小説です。マンガ化されたら面白いんじゃないかしら。




韓国軍が密かに組織した北派工作員の活動をルポルタージュしてますよ。「日本の公安警察」を書かれた共同通信社・青木理さんの新作「北朝鮮に潜入せよ」(講談社)です。北派工作員は、映画「シルミド」で話題となった軍籍のない対北武装集団です。かつて韓国が軍事独裁政権下であったことと、休戦協定違反であることから、秘匿されてたそうです。そういえば、韓国軍事政権と日本のエスタブリッシュメントの蜜月ってテーマを、個々の事件のルポは別として、正面切って分析された本を見かけないね。本書の裏テーマはそこにあるのではないかと、裏読みしてしまいました。



浅草散歩

【2006/05/06 20:54】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東京ゲリラ戦線/ファントム

ほぼ、中央区の広さに匹敵する立川と福生と昭島にまたがる地域は、立横カスバと呼ばれていて、治安が悪いの。米軍基地に囲まれたこの場所で、三人の女子大生が、立川基地の滑走路に向け、蚊取り線香(!)を導線としたガソリン放火テロを行ったのです。1968年に藤本泉さんが書かれた小説、「東京ゲリラ戦線」(早川書房)です。主人公の女子学生は、ひょんなことからセクトに勧誘されます。セクトは、自衛隊が立横カスバを攻撃することを察知し、逆に彼らをゲリラたちが奇襲して、立て籠もりするのです。そんな中、女子大生がセクトのリーダーと元同棲相手との三角関係に悩んだりと、詳細なゲリラ戦描写だけでなく、少女漫画っぽい展開もあったりして、60年代青春小説として楽しめます。

革命の限界をクールに描写する結末が、時代感覚を越えてます。当時にこんな小説があったのかと驚きましたよ。

最初の発行が、1968年で三一書房からだったそうで、1978年にハヤカワ文庫JAに収録されてました。アマゾンのマーケットプレイスで買ったのは、ハヤカワ版です。SF系レーベルからも、左翼ジャンルがわりと刊行されていた時代だったけど、このレーベルにたどり着いていたとは気づかなかった〜。




「超世代ライトヘビーノベル」誌だそうです。本田透さん企画・監修「ファントム」(二見書房)です。巻頭に大人の鑑賞に耐えうる新しい文学運動としてのライトヘビーノベルって、本田透さんは書かれています。「文学運動! どこが?」って思っちゃった。イタイ系美少女小説ばかりなんですもの。洒落なのかな。

配本規模がけっこう大がかりなのか、何かのパターン使っているのか、とんでもない小規模書店にも撒かれてます。ふーむ。



浅草散歩

【2006/05/05 19:43】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
昭和のチャンプ たこ八郎物語/日本共産党

たこ八郎さんは、「未亡人下宿」「ムー一族」での演技が記憶に残ってます。警官役で、「コ、国家権力を馬鹿にするか〜」とか、強烈なキャラクターでした。彼は1985年7月24日、神奈川県真鶴町の海水浴場で溺死しちゃいました。本名は斎藤清作さん。その彼がコメディアンに転向する前、ボクサー時代の評伝ですよ。笹倉明さん「昭和のチャンプ たこ八郎物語」(葦書房)です。

1959年に、笹崎ボクシングジムに入門して、第13代全日本フライ級チャンピオンに登りつめていきます。時代は、いまいまブームの昭和30年年代です。同門のファイティング原田さん一家との交流描写とか、盛り場描写とかとか。

たこ八郎さんは、片目失明というハンディキャップを埋めるべく、ノーガードで闘います。その相手のパンチを浴びるだけ浴びてから反撃するボクシングスタイルは、後年のパンチドランカーに繋がっていくわけで、せつないよ。

本書は1990年に、TBSで片岡鶴太郎さん主演、渡嘉敷勝男さん助演でドラマ化されたようです。観てない・・・ 観たいよ。CSでの再放送なり、新作ドラマ化なり希望です。




セクハラ問題で2003年に議員辞任し、2005年に共産党を離党した筆坂秀世さんが、宮本顕治さんの引退の真相や、党財政・活動の実態を赤裸々に明かしたとのことで、局地的に話題作になってます。世間的にも、話題になっているんだろうか? 筆坂秀世さん「日本共産党」(新潮社)です。記載内容の真偽は、ワッチしてるテーマじゃないんで分かりません。まぁ、団塊世代のリタイアを目前に、機関誌「しんぶん赤旗」の部数下落が止まらない状況下で、ゴタゴタしてんだなぁといった感想。



浅草散歩

【2006/05/02 15:56】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
眠れぬ真珠/団塊パンチ/藤谷美紀

45歳の女性版画家と、17歳年下の映像作家が恋するのです。黒木瞳さん、岡田准一さん主演で映画化された、江國さんの「東京タワー」に対抗した作品なのかしらと期待しちゃった。石田衣良さん「眠れぬ真珠」(新潮社)です。女性の更年期障害をさらりと残酷に描写しつつ、官能シーンもけっこうあったりと、序盤はエグイです。ハーレクインなメロウな展開を想像していたので、ちょっと驚きました。

17歳の年の差、つまりお相手は1978年生まれだから、やっぱし長瀬智也くんをイメージしてるんだろうかと、IWGPファンとしては悶々としてしまうの。








「団塊パンチ」(飛鳥新社)の小特集「60年代の101冊選ぶ」にとりあげられていた1冊、藤本泉さんの「東京ゲリラ戦線」(1968年)が読みたくなりました。女子大生が主人公で、横田基地周辺が解放区になるんですと。

エリック・ホッファーさんの「現代という時代の気質」なる本も気になったな。彼の「大衆運動」って本での、欲求不満が大衆運動の信者を生み出す可能性を秘めており、運動の発展段階では、その支持者は自己犠牲をもいとわないことを指摘していたとこ、興味深かったから。










藤谷美紀さんのCD「In Season」を買ったよ。彼女の3枚目のアルバムです。「恋の痛みに効くはずよ」は、風堂美紀さんが作詞してます。風堂さんとは、CBSソニー出身のアイドル・高橋美枝さんが作詞家になってからのペンネーム!!
藤谷さんは第1回「全日本国民的美少女コンテスト」出身だったから、妹キャラで売っていたと思うのですが、この曲の詩は百合っぽい。



浅草散歩

【2006/05/01 01:22】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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