![]() ![]() アインシュタイン博士は、1922年(大正12年)に改造社の招聘により来日しました。ちょうど、ノーベル物理学賞の受賞の報を受け取ったところでもあり、日本国中で大ブームとなったようです。東京国際フォーラムの相田みつを美術館特別展「アインシュタイン日本見聞録」を観ました。入口でヘッドホン付きのPocketPCを貸し出され、ガイダンスを聴きながら展示を観る趣向です。アインシュタイン来日をブースごとなぞったインスタレーションは、割と出来がよかったと思うの。来日時の彼のユダヤ人としての政治的立場から始まって、現代のイスラエル問題に至るまでを、丁寧に考え抜かれた構成となっています。 が、いかんせん展示物が少なすぎです。すぐ見終わってしまいました。椅子にすわってボーッとPocketPCから流れるガイダンスを、小一時間聴いているのが苦痛でした。しばし、寝てしまった。これで、800円はやはり高い。アインシュタインを迎えた、石田純とか、長岡半太郎とか、日本側物理学の要人の展示物があれば、バランス的によかったんでしょうね。東京理科大が協力した割に、脇の甘さが目立ちました。 ![]() 神田神保町を特集した雑誌が並んでたので、買ってみました。日本文芸社「荷風」と、カラット「自遊人」です。紹介されいている古書店・喫茶店がかぶるのは、狭い界隈取材しているだけに、いたしかたないところでしょう。 内容のアレゲさでいえば、靖国通りに社屋を構える日本文芸社側の勝ちです。取材されていた「山の上ホテル」のバーは、ずいぶんとご無沙汰しています。一杯ゆきたくなりました♪ (浅草散歩) |
![]() 深津絵里さんの家政婦さん役が、原作のイメージに近かったから楽しみだったのよ。草加で映画「博士の愛した数式」を観ました。兄嫁役に浅丘ルリ子さんを配したのもイメージぴったりです! 彼女の台詞で頻出する「義弟」って言葉を、独特の割舌で話すとこなんぞ、他の役者には真似できないことでしょう。さすが名女優です。ちょいと前のTVドラマ「スイカ」にしろ、浅丘ルリ子さんが出演する作品は、ハズレ少ないと思うの。 博士が原作では、阪神タイガース・江夏豊選手にご執心だったところ、表現が薄まっています。象徴的な「江夏の背番号28=完全数」を説明するエピソード、野球カードを大切に保管しているところ、それだけでは物足りなかったです。 博士にとっての”阪神”は、記憶が止まってからの時間の長さを強調するキーワードであったと思います。野球好き以外にも受け入れられるよう、家政婦の子供”√くん”との絡みに力点を置いて、お話をシンプルにしたかったんでしょうね。 (浅草散歩) |
![]() ロリコンは異常なのか? 性の近代化過程をひもとく上で、近頃とても気になるテーマです。現状追認的な状況がここしばらくあって、固着化しそうな雰囲気に違和感感じてましたから、冷静な分析が読みたかったの。 そんなわけで、日本の男女の性意識の変化をフィールドワークした圓田浩二さんの「援交少女とロリコン男 ロリコン化する日本社会」(洋泉社)を読みました。援助交際している少女へのインタビューをまとめた前半は、沖縄と東京圏それぞれのケーススタディで比較しています。売る側、買う側の相場感の違いを検証し、そこで発見した地域的な差異を足場に、性意識の変化について仮説を立て、後半のロリコン分析となってゆく構成です。沖縄大学の先生ならではの調査姿勢に好感が持てます。ロリコン分析部分が、ずいぶんと駆け足で終わってしまったのが残念ですが、題名からくる想像にたがわない、きちんとした研究書です。萌えブームがそろそろ下り坂にさしかかってきている今、本書の終章での仮説提示されている「社会的適応としてのロリコン化と援助交際」をさらに検証した論文が、今年は出てきそうな予感がします。 ![]() アマゾンから届いたPEACH-PITさんの「ローゼン メイデン 第6巻」(幻冬舎)の付録ブックカバーって、絵柄がなんとも恥ずかしくて使えないです。損した気分。もそっと、アドニス系なデザインを期待しておりました。 #第6巻からコマ割りが変わったふうな印象受けます。 #それまでの平面的な感じから、 #うってかわって奥行きが出てきたなぁ。 (浅草散歩) |
![]() 綾瀬はるかさんのドラマ「白夜行」って、映画版「砂の器」のテイストだなと先週の第2回放送を観ておもっていたところ、こんな本を読みました。細谷史代さんの「差別とハンセン病 柊の垣根は今も」(平凡社)です。題名にある“柊”ってなんだろう、キリスト教に関係するのかしら? まずそこが気になって、意図するところの記述を探したの。 著者の細谷さんは信濃毎日新聞の記者さんで、本書は記事連載をまとめたものです。彼女が取材に訪れた国立療養所 多磨全生園を取り囲み、かつて患者たちの逃走を防止するために植えられたのが、”柊”だったのだそうです。 隔離政策がたとえ戦時の優生運動政策に立脚していたとして、なにゆえ完治薬が普及し始めた戦後の1950年代にいたっても、法整備が遅々として進まなかったんでしょう。 「砂の器」なぞ、比べるに及ばないくらい、悲壮な隔離病棟の日々と、家族の苦しみが胸に痛みます。隔離のみならず、不妊手術を強制し、”根絶やし”することが、権威者たちによって敷かれたレールだったとは・・・絶句。 本書は患者への差別意識の形成を検証するとともに、1990年代でやっと廃止となった「らい予防法」を誰が存立させつづけたのか、追求してゆきます。放置されたままになっているって差別って、ハンセン病以外にもあるんじゃないかしらと、不安させる1冊でした。 ![]() round tableさんのCD「Feelin' Groovy」が届きました。「トップをねらえ! 2」の主題歌で気になってから、収集癖がムクムク鎌首もたげてます。 (浅草散歩) |
客室係役の松たか子さん見たさに、映画「THE有頂天ホテル」に行ってきました。錦糸町の楽天地劇場が爆笑に包まれる気楽なコメディでしたよ。緻密に計算された台本がすごいなと思いつつも、ペーソスが足らないところが不満でした。松たか子さん、原田美枝子さんの演技が光ってました。本作は女優陣の演技が見所です。みんな表情豊かだし、衣装とか綺麗!!松たか子さんの元カレで、悪徳代議士役の佐藤浩市さんの結末が、置いてきぼりの印象だったと思うの。あれだけ豪華キャストが出ているから、無難な落としどころは仕方ないのかな。名作「ラヂオの時間」には届かず、「笑の大学」より面白かった作品でした。 #だって、佐藤浩市さんのこと、好きだから。 ![]() 師匠のビートたけしさんと、彼の盟友・洋七さんの赤貧のころのエピソードが、可笑しくもあり、ホロホロとします。洋七さんのホラは、あいかわらず面白すぎ!! 浅草キッドさんの「お笑い 男の星座」(文藝春秋)を読みました。浅草キッドさんのフィクションともノンフィクションともつかない、プロレス実況がかった語り口が秀逸です。 とりわけ城南電機の宮路社長、鈴木その子さんといった、バラエティ番組でおつきあいのあった今は亡き著名人を偲ぶ章は、しんみりしちゃう。 (浅草散歩) |
![]() ![]() 三浦徳子さんが詞を提供することが多かった、2人の80年代アイドルのCDを買いました。3枚目のシングル「Bye,Bye,September」が記憶に残る原真祐美さんと、デビュー曲「ブルー・エトランゼ」の地味さ加減が痛々しかった河上幸恵さんです。この2人がデビューした83年は、やたらと新人の人数が多かった年だったの。いわばバブルでしたから、グラビアにしても、露出がほとんどない地味アイドルも多かった気がします。それぞれ憶えている人は、けっこうなマニアでしょうね。 #河上幸恵さんのCDは、 #若林加奈さんのベストとカップリング! #ますます印象薄い、C級感がたまらない。 ![]() ![]() さてこちらは現代CDです。ヤフオクで野本かりあさんの「the girl from R.E.A.D.Y.M.A.D.E」と、ROUND TABLEさんの「BigWave 2000」を落札しました。どちらも90年代初頭を回顧させるアレンジだったりして、懐かしい味わいです。野本かりあさんは、小西康陽さんの秘蔵っ子だそうです。なわけで、ロリイタな唄い方が特徴的なの。 (浅草散歩) |
![]() 一人の男をめぐって、銀座のバーのマダムの争いを描いた映画「夜の蝶」ってのが、かつてありました。映画は、山本富士子さん・京マチ子さんの主演で、原作は川口松太郎さんだったの。モデルとなったマダムのお一人である、上羽秀さんのノンフィクションを読みました。石井妙子さんの「おそめ 伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生」(洋泉社)です。上羽秀さんって、着物の似合う、とてもとても綺麗な方だったのですね。もし、カラー写真が残っているのであれば、ぜひにもおめしの着物の柄を拝見してみたいです。昭和30年代では叶わないでしょうね。 銀座の夜の蝶として頂点を登りつめていく前半、時代の波にあがなえずに表舞台から去っていく後半まで、ドラマティックな上羽秀さんの生涯を、緻密な取材をもとに描いています。上羽秀さんの評伝は、これまでコマ切れにしか伝えられてこなかっただけに、貴重な1冊です。生涯の伴侶であった映画プロデューサーの俊藤浩滋さんの火宅っぷりが、まさに昭和の男だわ。 ![]() 深田恭子さんのCD「moon」を買って、iPodにぶち込みました。女優としての深田さんは好きなほうじゃないんだけれど、「煌めきの瞬間」とか、「最後の果実」とかの唄は好きです。声の出なさ加減が、かわいいじゃありませんか。 (浅草散歩) |
![]() 岩波書店から、グレート東郷さんの本が出てました。らしからぬといってはナニですが、岩波書店らしからぬ企画です(?) 森達也さんの「悪役レスラーは笑うー「卑劣なジャップ」グレート東郷ー」(岩波書店)を読みました。グレート東郷さんは「空手バカ一代」でも取り上げられていた異能のプロレスラーです。筆者の森達也さんは映画作家でして、本書ではグレート東郷の出自を明らかにしようと、取材を続けます。わかりやすいリング上でのパフォーマンスとは反対に、プライベートでの謎が多い人物だったようで、彼が日本人なのか、中国人なのか、韓国人なのか、雲を掴むような取材に終止しています。 謎は謎なままの微妙な結末で、本書は締めくくられ、もやもやとしちゃいました。 (浅草散歩) |
![]() 大正から昭和初期にかけて、”変態”という言葉がどのような位置づけにあったのか、”変態”研究(?)にたずさわった面々を追った、菅野聡美さんの「変態の時代」(講談社)を読みました。登場するのは、南方熊楠、宮武外骨、中村古峡、江戸川乱歩、梅原北明などです。彼らは奇人分野でおなじみなの。 変態をモチーフに出版活動することが、すなわち反体制ではないのでしょうが、弾圧する側の理由にスポットをあてた後半を興味深く読みました。優生運動も、変態を抑制する政治力の大きな要因であったようです。遺伝子工学が発展し、趣味嗜好が野放図な消費モードとなっている現代において、きな臭いきっかけがあれば、繰り返される歴史になってしまうのかもしれません。 ![]() ![]() 恋月姫さんの球体間接人形が特集されていた「季刊プリンツ 冬号」(プリンツ21)に載っていた、誌上頒布の完全限定オリジナル仕様のアンジェリックメイデンが素敵です。 しかして、一体が180万円では手も足も出ません。応募締め切りは昨年に、とうに終わっています。終わっていてよかった。悩まずに済みました。 (浅草散歩) |
最後の沖縄戦で、兵士たちが米航空機になぶり殺しされる壮絶なクライマックスを、どう評してよいものやら。銃撃を受けて、血しぶき飛びまくり、手も足もちぎれまくりで、なんとも黙してしまいます。錦糸町で映画「男たちの大和」を観ました。純粋に戦死者を弔う映画だったの。巨大セットを組んだだけのかいあって、迫力ありました。特撮シーンは、カット割りが微妙です。敢えて戦意高揚的なアニメ風のアップテンポなカットをおこさなかったのかもしれません。てっきり、軍拡ネオコン映画かと勝手に想像して、及び腰になってたのですけれど、観てよかったです。あっさり、蒼井優さんも広島で絶命してしまうし、正月向きでない、救いがない、悲しい作品でした。むしろ、ゲーム脳になってしまった人にお勧めかもしれません。現実にひきもどされるでしょう。 劇場は、年配の方が多かったです。高畑淳子さんが養子に出した息子から、長男の戦死の報告を受けるシーンなど、すすり泣きが聞こえてきました。 色白で病弱な姉さまは超能力を持っています。人の記憶が”見える”力があるのです。偶然に関わりあう犯罪事件の捜査に首を突っ込むことになった姉妹のお話です。昭和33年頃の東京・足立区が舞台の小説なのですが、姉妹の言葉遣いが山の手風でして、不思議な味わいです。朱川湊人さんの「わくらば日記」(角川書店)を読みました。どの事件も、当時の世相を反映した、貧しさや、差別、ついこのあいだまでの戦争がきっかけとなった、割り切れない事件ばかりです。生々しさを消すために、姉妹に山の手言葉を与えた構成にしているのかもしれません。殺人事件の現場を透視する度に、衰弱する姉さまがかわいそうです。足立界隈のノスタルジックな風景描写は、高度成長期に消え去る風景として脳裏に浮かび、かえって寂しく感じられます。 姉さまの若死を暗示する伏線をはりまくってるのに、本書はそこまで描かれません。もしかして、出生の秘密を披露し、姉さまとの別れを描く続編があるのでしょうか。読後、あらら、これで終わり? 姉さまをちゃんと最後まで描いてあげなきゃかわいそう、と思いました。 (浅草散歩) |
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客室係役の松たか子さん見たさに、映画「THE有頂天ホテル」に行ってきました。錦糸町の楽天地劇場が爆笑に包まれる気楽なコメディでしたよ。緻密に計算された台本がすごいなと思いつつも、ペーソスが足らないところが不満でした。松たか子さん、原田美枝子さんの演技が光ってました。本作は女優陣の演技が見所です。みんな表情豊かだし、衣装とか綺麗!!










最後の沖縄戦で、兵士たちが米航空機になぶり殺しされる壮絶なクライマックスを、どう評してよいものやら。銃撃を受けて、血しぶき飛びまくり、手も足もちぎれまくりで、なんとも黙してしまいます。錦糸町で映画「男たちの大和」を観ました。純粋に戦死者を弔う映画だったの。巨大セットを組んだだけのかいあって、迫力ありました。特撮シーンは、カット割りが微妙です。敢えて戦意高揚的なアニメ風のアップテンポなカットをおこさなかったのかもしれません。
色白で病弱な姉さまは超能力を持っています。人の記憶が”見える”力があるのです。偶然に関わりあう犯罪事件の捜査に首を突っ込むことになった姉妹のお話です。昭和33年頃の東京・足立区が舞台の小説なのですが、姉妹の言葉遣いが山の手風でして、不思議な味わいです。朱川湊人さんの「わくらば日記」(角川書店)を読みました。どの事件も、当時の世相を反映した、貧しさや、差別、ついこのあいだまでの戦争がきっかけとなった、割り切れない事件ばかりです。生々しさを消すために、姉妹に山の手言葉を与えた構成にしているのかもしれません。